『ゴッドファーザー PART III』新たな結末の再編集版、12月に米公開 ─ コッポラ監督が理想とした作品に

不朽の名作シリーズの完結篇『ゴッドファーザー PART III』(1990)の最新編集版が2020年12月に米国公開、後にデジタル配信・ソフト化されることが発表された。巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督本人が再編集して作り上げた作品だ。米Deadlineなど複数のメディアが報じている。
映画史に名を刻む『ゴッドファーザー』シリーズは、米国で絶大な権力を握るコルレオーネ・ ファミリーの栄華と衰退を描いた作品。米国公開から30周年を記念して再編集された本作の新題名は、『Mario Puzo’s The Godfather Coda: The Death of Michael Corleone(原題)』だ。
フランシス・フォード・コッポラ監督によると、本作は自身と原作者・脚本家マリオ・プーゾが理想とした題名と、当時構想していた本来の意図を尊重して再編集された作品とのことだ。コッポラ監督は「最新の完結篇として、物語の新たな起点と結末を作り上げました」と述べ、更に詳細な変更点についても明かしている。
「一部のシーンやショットの順番、音楽の導入部分を再編集しました。これらの変更点に加えて、映像と音も修復したことにより、私とっては『ゴッドファーザー』(1972)『ゴッドファーザーPART II』(1974)に続く完結篇として相応しい作品に仕上がったと考えています。」
ちなみに、フランシス・フォード・コッポラ監督は2019年に、長年に渡り温め続けてきた幻の企画『Megalopolis(原題)』の製作に向けて、本格的に準備中と報じられている。2020年4月で81歳を迎えたコッポラ監督だが、更なる活躍に益々期待できそうだ。