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『ゴッドファーザー PART III』再編集版、ケイ役ダイアン・キートンが絶賛「人生最高の出来事」 ─ オリジナル版は「好きじゃなかった」

『ゴッドファーザー PART III』
© Paramount Pictures 写真:ゼータ イメージ

不朽の名作シリーズの完結篇『ゴッドファーザー PART III』(1990)をフランシス・フォード・コッポラ監督本人が再編集した、『ゴッドファーザー<最終章>:マイケル・コルレオーネの最期』のブルーレイが2020年12月23日に発売される。アメリカ本国でのリリースに先がけて、コッポラはアル・パチーノらを招いて試写を実施。米Varietyでは、マイク・コルレオーネの元妻ケイ役を演じたダイアン・キートンが出来栄えを称えている。

アメリカで絶大な権力を握ったコルレオーネ・ ファミリーの栄華と衰退を描いた『ゴッドファーザー』シリーズは映画史に残る作品だが、第3作は公開当時、前2作ほどの評価を得られず興行も伸び悩んだ。新たに制作された『ゴッドファーザー<最終章>:マイケル・コルレオーネの最期』は、コッポラと原作者・脚本家のマリオ・プーゾの本来の構想に基づくもので、映像と音声が再編集され、新たな導入部と結末が追加された、30年越しの“決定版”だ。

実は公開当時、ダイアンも『ゴッドファーザー PART III』には納得できていなかったそう。「なぜ作品の良さを分かってもらえなかったのかは知らないけれど、私もその一人でした。それがなぜなのかは分からないけど、好きじゃなかった」と語っているのだ。しかし今回の再編集版は、作品が再評価されるきっかけになるという。

(再編集版を観たことは)人生最高の出来事のひとつ。夢が叶ったように思います。まるで作品が違って見えたんです。昔に観た時は“えっと、うーん…”って思いましたし、あまり成功していないなと感じていました。最高の評価をいただいたわけでもなかったですしね。だけど、フランシスが冒頭とラストを作り直してくれて、見事なものになりました。」

日頃は自分の姿をスクリーンで観るのが嫌いだというダイアンだが、今回はアル・パチーノやアンディ・ガルシアとの撮影を思い出しながら楽しく観ることができたそう。『ゴッドファーザー』シリーズ全体についても、「とても力強い作品で、裏社会をしっかりと描いていて、そこに激しさと家族の問題がある。愛されている理由がよくわかります」と話した。

ちなみに『ゴッドファーザー<最終章>:マイケル・コルレオーネの最期』は、アメリカ本国でも配信とブルーレイでのリリースとなり、劇場公開の予定はない。しかしダイアンは「最高の音楽と音響で、映画館で観てもらえればと願います」と述べた。「夢中になれるし、平凡でつまらない日常を忘れられると思う。もちろん、これは私の場合ですけどね」。

映画『ゴッドファーザー<最終章>:マイケル・コルレオーネの最期』ブルーレイは2020年12月23日(水)発売。

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Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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