【ネタバレ】『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』重要シーンを見逃すな、『ゴジラvsコング』への布石に注意

『GODZILLA ゴジラ』(2014)に始まったモンスターバース(モンスター・ヴァース)の第3作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)には、キングコングとの因縁の対決を果たす『ゴジラvsコング』(2021)への布石が仕掛けられている。
『ゴジラvsコング』の舞台となるのは、本作から約5年後の世界。『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』を手がけたマイケル・ドハティ監督は、『ゴジラvsコング』にも原案として参加しており、自身の監督作のDNAを続編にも継承することを狙ったようだ。本作に用意された“とある重要シーン”を見逃さず、来たる決戦に備えてほしい。
この記事には、映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のネタバレおよび『ゴジラvsコング』のネタバレと捉えうる情報が含まれています。

キングギドラの首
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』と『ゴジラvsコング』を繋ぐのは、文字通り作品を締めくくるラストシーン(ポストクレジットシーン)だ。映画の結末でゴジラはキングギドラを撃破し、“怪獣王”の位置に座するが、ゴジラが食いちぎったキングギドラの首が思わぬ者の手に渡るのである。劇中では動向不明となっていた元軍人の環境テロリスト、アラン・ジョナ(チャールズ・ダンス)が姿を見せ、闇のマーケットに持ち込まれたキングギドラの首と対面するや「私が買い取る」と言い放ったのだ。
『ゴジラvsコング』はタイトルの通り、ゴジラとコングの一騎打ちであり、ほかの怪獣が対決に割って入る余地はないように思われる。いわんや、コングよりも強力ではないかとさえ思われるキングギドラが再登場する余地はなさそうだ。しかし、『ゴジラvsコング』を手がけるアダム・ウィンガード監督は「キングギドラはさりげない形で出現する」と述べ、なんらかの形で本作の影響を認めている。

本件については、2019年3月に実施された『ゴジラvsコング』撮影現場の取材にて、ひとつの可能性が示唆されている。とあるシーンのセットにて、60フィート(約18メートル)にわたるキングギドラの頭部の骨がコンピュータと人工知能に接続されていたというのだ。「超常出力(psionic output)」「生物力学(biomech)」という表示のほか、キングギドラの頭部につながった操縦席とヘッドセットも確認されている。
ドハティ監督は『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の公開時、アラン・ジョナがキングギドラの首を買い取ったことは「あらゆる物事に繋がっている」と述べていた。「キングギドラは地球の生物ではないので、存在するだけで生態系に影響が生じかねない。キングギドラは再生能力を持っていますから、大きな波及効果、連鎖反応の可能性もあります」。ここまで言っているだけあって、ドハティ監督が『ゴジラvsコング』にキングギドラを通じて“何か”を仕掛けたことは間違いなさそうだが……。
取材によると、キングギドラの頭部が設置されたセットにて撮影されたシーンには、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の主要人物だったマディソン・ラッセル(ミリー・ボビー・ブラウン)のほか、マディソンに協力する少年ジョシュ(ジュリアン・デニソン)、巨大テクノロジー企業・エイペックスの元従業員バーニー・ヘイズ(ブライアン・タイリー・ヘンリー)が登場していたそう。『ゴジラvsコング』のマディソンは、ゴジラの不可解な行動の背景にエイペックスがあると確信し、彼らとともに“真相”へ迫っていく。そうすると、キングギドラの首が意味しているものとは?
映画『ゴジラvsコング』は近日公開。
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Reference: THE RIVER過去記事