『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』初期編集版、3時間を超えていた ─ マディソン役ミリー・ボビー・ブラウンの削除シーンも判明

ゴジラ、モスラ、ラドン、キングギドラという怪獣の見どころ盛りだくさんで話題の映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』が、なんと編集作業の初期段階では3時間を超えていたという。な、なんと、さらに盛りだくさんだったというのか…!
『ゴジラ』続編、削除されたシーンとは?
マイケル・ドハティ監督は海外メディア向けの記者会見にて、「いかに作品のバランスを取っていったのか?」という質問に「とても難しい作業だった」と応答。編集室でのエピソードを語っている。
「映画は編集室で作り上げられるものだと思っているんです。編集段階でカットした素材はたくさんありますよ。『ゴジラ・ザ・ミニシリーズ』と呼びたい編集版があって…だいたい3時間あったからなんですけど。本編のシーンにも、もっと長いバージョンがあったんです。僕自身はゴジラ・ユニバースに3時間くらい浸っていたいんですが、それでも長かったので、いいバランスを探らなくてはいけませんでした。(作業には)すごく長い時間がかかりましたね。」
ただしドハティ監督は、米Cinema Blendのインタビューにて、3時間あったというバージョンは映像を取りまとめたものであり、「一番雑で、一番見ていられないバージョン」だと述べている。すなわち、それはあくまで作業過程で生まれたもの。監督いわく「最初に作ったディレクターズ・カットは2時間45分くらい」だったという。そこから多くのシーンを少しずつ縮め、形を整えたものが、完成した本編だったのだ。しかし、それでも完成版より30分は長かったわけで、一体どんな場面が削除されたというのだろうか。

ドハティ監督は「まるごとカットしたシーンは多くない」と述べているものの、出演者の証言によって、惜しくもカットされたシーンの一部が明らかになっている。たとえば少女マディソン・ラッセル役のミリー・ボビー・ブラウンの場合、「ファイトシーンを演じたんですけどね」と残念そうだ。
「戦うシーンで、人間の男性相手に格闘したんですよ。良いシーンだったんですけど、カットされちゃいました。残念です。私も(シーンを)一度も見られていないので、見てみたかったですよ。みなさん見たがると思うんですけどね。」
ブラウンはシーンの詳細を明かしていないが、マディソンが戦わなければならないとすれば、その相手は自身をさらったアラン・ジョナ率いる環境テロリストのメンバーだろうか…?

なおブラウン以外には、渡辺謙演じる芹沢猪四郎博士の右腕として活躍した技術者サム・コールマンを演じたトーマス・ミドルディッチが、「カイル・チャンドラー(マーク・ラッセル博士役)とのシーンがあったんですが、別のシーンに変わってしまいました」と語っている。トーマスは再撮影に約1ヶ月間参加したことも明かしているため、どうやら本作は、本撮影の終了後にもさまざまな調整が行われていたようだ。
撮影され、編集段階でやむなくカットされてしまったシーンは、果たしてブルーレイの特典映像などで復活することになるだろうか。クリエイターの愛情が詰まった一本だけに、ソフト化の際には充実した特典にも期待したいところだが…!
映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』は2019年5月31日(金)より全国東宝系にて公開中。
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』公式サイト:https://godzilla-movie.jp/
Source: Collider, Cinema Blend