『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』はイースターエッグも見どころ ─ 『遊星からの物体X』『ジョーズ』「リック・アンド・モーティ」など

ハリウッド版『ゴジラ』シリーズの最新作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』は、本編に隠されたイースターエッグ(小ネタ)も見どころのひとつとなっているようだ。米ComingSoon.netは、2017年に撮影現場で行われたマイケル・ドハティ監督へのインタビューを公開している。
『ゴジラ』続編に隠された名作へのオマージュ
ワーナー&レジェンダリーの展開する「モンスターバース」の第3作である『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』にとって、ユニバースとしての前作は『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)。同作を手がけたジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督は、数々の映画やアニメ、ゲームなどポップカルチャーに精通しており、作品の端々にオマージュとイースターエッグを詰め込んだ。マイケル監督は『キングコング』のもつ“イースターエッグ志向”を意識的に踏襲したようである。
そのうちのひとつが、南極に設置された基地に「前哨基地32(Outpost 32)」という名前が付けられていること。これはジョン・カーペンター監督の傑作『遊星からの物体X』(1982)に登場する、米国の南極研究施設による「前哨基地31(Outpost 31)」を踏まえたものだという。
「完全に『遊星からの物体X』への目配せです。ずっとやりたかったアイデアなんですよ。前哨基地31が焼けてしまって、新しいのを建てなきゃいけなくなったという。」
また、特務機関モナークが怪獣(Titans)を研究するために水中に構えた基地は「オルカ(Orca)」という名前だという。これはスティーブン・スピルバーグ監督『ジョーズ』(1975)で、ロバート・ショウ演じる漁師クイントが所有する船の名前と同じである。
さらにComingSoon.netは、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』に登場するキャラクターにまつわるイースターエッグを紹介している。ブラッドリー・ウィットフォード演じるリック・サントス博士は政府を軽視し、“考えるに足るものは科学のみ”という態度を貫く人物だというが、名前といい態度といい、アニメ「リック・アンド・モーティ」(2013-)のリック・サンチェス博士にそっくりなのだそうだ。これについて尋ねられたマイケル監督は、サンチェス博士がアルコール依存症だという設定を踏まえて「彼(サントス博士)も飲み過ぎるんですよ」と答えている。
もちろん本編には、これら以外にも多くのイースターエッグが隠されているという。東宝怪獣映画への愛情を公に語ってきたマイケル監督ゆえ、怪獣映画へのオマージュも含まれているとみられるが、果たしてどんなイースターエッグがひそんでいるのか……。大画面で細部までじっくりと確かめたい。
映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』は2019年5月31日(金)全国ロードショー。
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』公式サイト:https://godzilla-movie.jp/
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Source: ComingSoon.net