『ゴールデン・リバー』ジェイク、ホアキン、リズ・アーメッドらの銃撃戦シーンが公開 ─ 黄金は誰の手に、一攫千金ウェスタンサスペンス

世界中の読者を驚かせたミステリ小説を映画化し、ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞で監督賞、“フランスのアカデミー賞”ことセザール賞にて4冠(監督賞・撮影賞・美術賞・音響賞)に輝いた『ゴールデン・リバー』より、ジョン・C・ライリー、ホアキン・フェニックス、ジェイク・ギレンホール、リズ・アーメッドの4人が銃撃戦に挑むシーンの本編映像が公開された。
1851年、時はゴールドラッシュ。西部劇を思わせる銃撃戦から映像は始まる。兄イーライ(ジョン・C・ライリー)と、弟・チャーリー(ホアキン・フェニックス)の殺し屋兄弟は、偵察係モリス(ジェイク・ギレンホール)とともに、黄金を探す化学者ウォーム(リズ・アーメッド)を追うことになる。しかし黄金に魅せられた4人は偶然手を組むことに──。もちろん4人の思惑は、黄金をめぐって複雑に交錯。先の読めないスリリングな展開の中、それぞれのキャラクターの人間性を演じきった俳優陣の演技は本作の大きな見どころである。
ジャック・オーディアール監督はキャスティングについて、「プロデューサーでもあるジョン・C・ライリーがいて、ライリーの推薦ですぐにホアキン・フェニックスが決まりました。ジェイク・ギレンホールはとても情熱的だったから、彼もすぐに決まったんです。リズのことは知らなかったのですが、人から勧められて『ザ・ナイト・オブ』(2016)というテレビシリーズを観て、とても興味深い俳優だと魅了されました。彼が化学者ウォームの役に決まったことで、モリス(ジェイク)とウォームの役割が原作よりもずっと重要になったんです」と話した。

オーディアール監督にとって、本作は初の英語作品。「ずっとアメリカの俳優と仕事をしてみたかった」という監督は、ハリウッドきっての性格俳優たちによる役作りを絶賛している。「彼らには映画的な演技というものが文化としてそなわっています。役に関する知識や情報を構築していて、演じる時もそこにとても自覚的だと思います」。
兄イーライ役を演じる、アカデミー賞ノミネート経験を持つライリーは、「いつもは台本を読むのを先送りしてしまいがちなんですが、『ゴールデン・リバー』は24時間で読んでしまいました」と明かした。「登場人物が身近に感じたんです。特に、イーライ・シスターズの兄と弟チャーリーとの関係が、どこか響くものがありました。僕にも3人の兄弟がいますからね。すごくおかしかったですし、西部劇特有の男性的で不可解な要素よりも、感情的な要素が強い作品だと思ったんです」とその魅力を語っている。
『ゴールデン・リバー』
原作は世界的に権威あるイギリスの文学賞のひとつ「ブッカー賞」の最終候補作となり、さまざまなミステリ・ベスト10入りを果たしたパトリック・デウィットの小説『シスターズ・ブラザーズ』(東京創元社刊)。西部劇のルックにサスペンスの要素が融合、先の読めない展開と濃密な人間ドラマから目が離せないエンターテインメントが誕生した。

ジャック・オーディアール監督にとって初の英語作品となる本作には、ハリウッドきっての魅力的なクセ者たちが集結。『シカゴ』(2012)『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)のジョン・C・ライリー、DC映画『ジョーカー』を控えるホアキン・フェニックス、『ナイトクローラー』(2014)『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のジェイク・ギレンホール、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)『ヴェノム』(2018)のリズ・アーメッドが競演する。
映画『ゴールデン・リバー』は2019年7月5日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー。
『ゴールデン・リバー』公式サイト:https://gaga.ne.jp/goldenriver/