ジェームズ・ガン、DCとマーベルのクロスオーバー企画を打診していた ─「不可能とは思いません」

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)による『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガン監督は、マーベルだけでなく、DCコミックスによる『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021年8月13日公開)も手掛けている。DCとマーベルの両方を制覇した監督は、ふたつのユニバースのクロスオーバーに前向きなようだ。
I’ve casually talked to the powers-that-be at both Marvel & DC about it. I would love for it to happen. I don’t think it’s likely, but I don’t think it’s an impossibility either. THAT SAID, just constantly seeing crossovers & mashups is less enchanting to me than a strong story. https://t.co/mJ8GQzSI4j
— James Gunn (@JamesGunn) June 17, 2021
DCとマーベルはかつてコミックスでクロスオーバーしたことはあるものの、これまでに映画では実現していない。現時点では実現の予定はないが、ファンからは要望が数多く寄せられている。ガン監督は今回、Twitterで「いずれクロスオーバーの可能性はあると思いますか?」との質問に、「DCとマーベルの両方で、力を持っている人と、その話を何気なくしたことがあります」と答えている。何気なくとは言うものの、自ら打診までしていたのだから驚きだ。
ガン監督は続けて、「可能性は低いと思いますが、不可能だとも思いません」と説明している。権利問題をはじめ、実現までの道のりは困難と思われるが、もしも実現すればマルチバースどころの騒ぎではなくなるだろう。とはいえ監督は、「しょっちゅうクロスオーバーやマッシュアップをやることは、僕にとって、強力な物語ほど魅力的なものではありません」とも付け加えた。ジャスティス・リーグやスーサイド・スクワッドとアベンジャーズがコラボレーションすることはファンにとってこれ以上ない熱い展開と言えそうだが、監督にとっての一番の目的は最高の物語を作り上げることにあるのだろう。
前述したように、現時点ではDCとマーベルのクロスオーバーの予定はない。しかしガン監督の次回作『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』には、マーゴット・ロビー、イドリス・エルバ、ジョン・シナといった出演者の中に、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのヨンドゥ役であるマイケル・ルーカー、クラグリン役のショーン・ガン、『アントマン』シリーズのデヴィッド・ダストマルチャン、そして『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)監督のタイカ・ワイティティが参加した。マーベル/DCの壁を超えたキャスティング、ちょっとしたクロスオーバー気分を味わうことができるかも?
Text: MINAMI, 稲垣 貴俊