『ゴジラvsコング』世界を制す、海外初動は1.2億ドル超え ─ コロナ禍のハリウッド映画記録を大幅更新

ゴジラとキングコング、コロナ禍の映画界を制す。映画『ゴジラvsコング』の海外オープニング興行成績が1億2,310万ドルを記録し、パンデミック以降のハリウッド映画としてぶっちぎりの成績を収めたことがわかった。米Deadlineが報じている。
『ゴジラvsコング』は、2021年3月24日にインド・香港などでの最速公開ののち、翌25日に韓国・ロシア・ドイツ、26日には中国・ブラジルなどに世界38市場で劇場公開中。アメリカでもいよいよ3月31日に劇場公開&配信リリースとなり、その後しばらくの間隔を経て、日本では5月14日(金)に公開される。
コロナ禍におけるハリウッド映画の海外初動興収は、これまで『TENET テネット』(2020)の5,300万ドルが最高額だった。しかし『ゴジラvsコング』は、公開後すぐに中国でのすさまじい推移が注目され、26日夜には初動9,000万ドル突破との予想が報じられている。28日には予測データが大幅に上方修正され、1億2,180万ドルとの見込みが発表された。もっとも現実には、それさえも上回る数字となっていたのだ。
群を抜いて優れた興行成績を示したのは、やはり中国で6,920万ドル。前作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)を上回るスタートダッシュとなり、国内の最終興収は1億4,170万ドルにのぼると推測されている。大きな差が開き、これに続くのがメキシコの650万ドルとオーストラリアの630万ドル。メキシコでは『GODZILLA ゴジラ』(2014)『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)そして前作を含む「モンスターバース」過去3作品をしのぐ滑り出しとなった。そのほか、ロシア・台湾・インド・タイ・韓国・ベトナム・マレーシアがランクの上位に入っている。
また特筆すべきは、世界891館にて実施されているIMAX上映が、現時点での海外興収の約10%にあたる1,250万ドルもの収入を記録していることだ。これは2019年12月以来、ハリウッド作品のIMAX上映として最高の初動記録。ワーナー・ブラザース作品としては史上5位の成績となる。ちなみに中国では、上映館のわずか1%でしかIMAX上映が実施されていないにもかかわらず、国内興収の14%にあたる950万ドルもの数字を記録した。巨獣の激突を巨大スクリーンで観るべく、大勢の観客が劇場に足を運んだのである。
Deadlineは『ゴジラvsコング』の大健闘について、「多くの地域で収容人数の制限が設けられてはいるが、新たな大作が公開されれば映画ファンは劇場に足を運ぶのだということを証明した。もしも世界が“普通”だったなら、初動の週末成績は2億ドルに迫っていたかもしれない」と記した。
映画『ゴジラvsコング』は2021年5月14日(金)に全国公開予定。
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Source: Deadline