【2分ください】『ハクソー・リッジ』は「演技、映像、迫力すべて圧倒的」─ 特別映像も解禁に

メル・ギブソン監督、アンドリュー・ガーフィールド主演の話題作『ハクソー・リッジ』が2017年6月24日(土)よりついに公開となる。同作に寄せて、各界で活躍するオピニオン・リーダーの特別コメント、および特別映像が到着しているので紹介したい。
https://www.youtube.com/watch?v=P4wm2oD9ZVc
「こんな物凄い戦闘シーンは見たことがない。でも、これは戦争映画じゃない。」
スタジオジブリ・プロデューサーの鈴木敏夫は「メル・ギブソンが戦争を描くとこうなる。信じるモノがあれば、人は強く、強くなれる」と、また”メタルギア・ソリッド”シリーズで知られる⼩島秀夫は「銃をメガホンに持ち替えた監督メル・ギブソンが、 銃を持たずに激戦地(ハクソー・リッジ)へ赴く衛生兵の勇姿と戦争の矛盾を描いた。事実と真実から目を逸らさず、これまでにない手法と衰えぬ視線を手放さないメルにしか撮れない、まったく新しい戦争映画だ」と絶賛。久米宏は「こんな物凄い戦闘シーンは見たことがない。でも、これは戦争映画じゃない。人間の信念、本物の信念を、メル・ギブソンはひたすら追求している」と、本作の深奥さに敬意を表している。

筆者も本作をいち早く鑑賞したが、戦争映画ではなく、ゆるぎない信念の物語であるというコメントには強く頷く。職人メル・ギブソンがリアリティを飽くなきまでに追求した戦場描写は、誇張でも何でもなく本当に息が詰まるほどに壮絶だ。間違いなく、戦争映画史上に傑作として刻まれ、語り継がれることだろう。しかし『ハクソー・リッジ』でメル・ギブソン監督が世界に伝えたかったのは「戦争の恐ろしさ」ではなく、いかに過酷な状況になろうとも自らの信念を貫くことの尊さである。
同時に解禁となった特別動画“2分でわかる『ハクソー・リッジ』”では、激戦の舞台となった沖縄・前田高地=ハクソー・リッジで、人を殺してはならないという信念を貫いて、75人もの負傷兵の命を救ったデズモンド・ドスの戦いを紹介。劇中映像、メル・ギブソン監督のコメントを交えながら、たった1人で戦地に残り、敵味方の隔てなく「あと1人、あと1人だけ…」と救助に駆けたドスの物語にフォーカスしていく。

『ハクソー・リッジ』で描かれるデズモンド・ドスの物語は実話であり、今作は真実の英雄を真摯に讃える作品であることを声高に主張しておきたい。6月24日、ドスの慎ましくも強い信念の物語を追体験して頂ければ「映画の世界は架空の英雄であふれている。そろそろ真の英雄を称賛してもいいのではないだろうか」というメル・ギブソン監督の言葉が胸を強く打つはずだ。劇場で鑑賞されることを胸を張ってお薦めしたい。
実話から誕生した驚愕と感動の物語『ハクソー・リッジ』は、6月24日(土)より、TOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショー。
(文:Naoto Nakatani)
『ハクソー・リッジ』激賞コメント 全文
鈴木敏夫 (スタジオジブリ・プロデューサー)
メル・ギブソンが戦争を描くとこうなる。
信じるモノがあれば、人は強く、強くなれる。
⼩島秀夫(ゲームクリエイター)
銃をメガホンに持ち替えた監督メル・ギブンソンが、
銃を持たずに激戦地(ハクソー・リッジ)へ赴く衛生兵の勇姿と戦争の矛盾を描いた。
事実と真実から目を逸らさず、これまでにない手法と衰えぬ視線を手放さないメルにしか撮れない、まったく新しい戦争映画だ。
内田 忠男(国際ジャーナリスト)
凄惨酸鼻を極めた沖縄戦の戦場で、自らは決して銃を取らず、他人(ヒト)の生命を救うことに献身する男がいた。全身全霊という言葉さえ軽過ぎる至高の行動–演技、映像、迫力すべて圧倒的。
久米宏
こんな物凄い戦闘シーンは見たことがない。
でも、これは戦争映画じゃない。
人間の信念、本物の信念を、
メル・ギブソンはひたすら追求している。
PS1 沖縄の地上戦でこの戦いがあったことを知らなかった
PS2 主演の俳優は アンソニー・パーキンスの生まれ変わりかと思った
PS3 これが実話だと知って 神を信じてみようと思った
草野 仁(キャスター)
本当の勇気とは何なのか?
戦場では人は自らの生命(いのち)を第一に考える。
なのに究極の激戦場で敵味方を問わず兵士の命を救うことに精魂を込めた衛生兵がいたとは!
驚きと感動の映画だ。
※(敬称略・順不同)
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