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『ハロウィン』現行シリーズ、続編2部作で完結へ ─ 「ローリーとマイケルの物語を終わらせる」監督が明言

ハロウィン
(C)2018 UNIVERSAL STUDIOS

鬼才ジョン・カーペンターが生んだホラー映画『ハロウィン』シリーズは、来たる続編2部作『ハロウィン・キルズ(原題:Halloween Kills)』『ハロウィン・エンド(原題:Halloween Ends)』で一旦の完結を迎えるという。監督のデヴィッド・ゴードン・グリーン、脚本家ダニー・マクブライドが米Colliderにて語った。

『ハロウィン』シリーズは1978年の第1作を皮切りに、2002年『ハロウィン レザレクション』までに全8作が発表されていた(2007年、2009年にはリメイク版も製作されている)。しかし前作『ハロウィン』(2018)は、第1作の40年後を描く直接的続編で、第2作以降の展開を無視したストーリーが話題を呼んだ。『ハロウィン・キルズ』『ハロウィン・エンド』は、シリーズ第1作と前作の物語を継いだ正当な続編になる

脚本家のマクブライドは、続編2部作について「きちんと物語は続いていく、前進していきます。(シリーズを)再発明するような作品ではありません。僕たちが作った世界で、前作の先へ進みます」と明言。一方でグリーン監督は、『ハロウィン・キルズ』と『ハロウィン・エンド』がそれぞれ「強力な独自の物語」をもつ作品であることも強調。いわゆる前後編ではなく、きちんと独立した作品であることも示唆している。そして、現行のストーリーを完結させる意向であることも。

ジェイミー・リー・カーティス演じるローリー・ストロードと、ブギーマン/マイケル・マイヤーズの物語は終わりを迎えます。結末を見られること、何が起こりうるのかを知れることは良いことでもありますよ。(シリーズを)収入のために引き伸ばそうとし続けても、つまらなくなるだけですから。」

ハロウィン
(C)2018 UNIVERSAL STUDIOS

なお、『ハロウィン・キルズ』『ハロウィン・エンド』へとまたがる3部作のストーリーは、前作『ハロウィン』の企画段階から計画されていたもの。当初から3部作の構想はあったものの、まずは『ハロウィン』でグリーン監督&マクブライドの力量を証明する、興行面の成績を確かめるという過程が踏まれたのだ。前作の完成後、すぐに続編の話し合いがスタートし、2人のビジョンには周囲からの賛同が寄せられた。これを受け、第2作・第3作の脚本には、第1作に織り込めなかったアイデアも取り入れられたという。

ちなみにマクブライドは、『ハロウィン・エンド』で現行シリーズを完結させることは確かだと認めつつも、ブギーマンや『ハロウィン』を真の意味で終わらせる権利を持つのはジョン・カーペンターだけだと述べてもいる。「僕たちの仕事が終わったら、別の誰かが同じことをやったり、発明し直したりするんだと思います。ブギーマンならそういうことができる。ジェームズ・ボンドみたいなもので、違う俳優、違う作り手がやってもいいんですよ」。

映画『ハロウィン・キルズ』は2020年10月16日、『ハロウィン・エンド』は2021年10月15日に米国公開予定。第2作の撮影は2019年9月に始まり、その後、小休止を挟んで第3作の撮影も連続で実施される。

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Source: Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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