スター・ウォーズ『ハン・ソロ』、前監督の撮影シーンも「たくさん残ってる」 ― 出演女優が交代劇にコメント
映画『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフ映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』は、2017年6月、撮影終盤に突然監督が降板したことで大きな話題を呼んだ。このたび出演者のひとりが、一連の交代劇についてコメントを発している。
当初、『ハン・ソロ』の監督に就任していたのは、『LEGO(R) ムービー』(2014)を手がけた若き俊英フィル・ロード&クリス・ミラー。二人は本撮影の終盤まで監督としてプロジェクトに携わりながら、ルーカスフィルムの重要人物と衝突したために降板となったと伝えられている。その後任を務めることになったのは、『アポロ13』(1995)や『ビューティフル・マインド』(2001)の名匠ロン・ハワードだった。
突然の監督交代、膨大な再撮影
ハワード監督の就任後、『ハン・ソロ』の撮影は、当初の予定を大きく超過する15週間以上にわたって実施されている。俳優のスケジュールによって一人の登場人物がまるごと削除される、ポール・ベタニーが新たにキャスティングされるなど、その舞台裏は想像を絶するものだったとみられる。事実、ベタニーは、再撮影の量が想定以上だったことを明らかにしているのだ。
このたび米IGNのインタビューに登場したのは、本作で女性ドロイドを演じているという女優フィービー・ウォーラー=ブリッジ。もっとも彼女は、『ハン・ソロ』の監督交代劇を前向きに捉えているようで……。
「(監督の)交代は、全員が穏やかで、寛容なものでした。それにロン(・ハワード)は技術を極めていますしね。素晴らしい映画にしてくれると思います。みんなが彼のことを信じていたし、彼との仕事は本当に刺激的でした。私も、彼が作品を引き継いでくれるのは楽しみでしたよ。もちろん、みんなで作ってきた映画に彼がやってきてくれることも。」
ハワード監督の仕事ぶりに賞賛の声を送るのはウォーラー=ブリッジが初めてではない。ランド・カルリジアン役のドナルド・グローバーも、監督の交代は「全然大したことないですよ」と述べて、「これまでやってきたことを変えるつもりはさらさら無いと伝えてくれました」と振り返っているのだ。
では、前任者であるフィル&クリスの構想していたものと、ハワード監督によって撮り直されたものは、どんな違いがあるのだろうか……。大幅な再撮影が行われたにもかかわらず、ウォーラー=ブリッジはこんなコメントを残している。
「フィル&クリスとは、ほんとに、すっごくいい場面を作りました。みんな大興奮だったんですよ。その多くは、まだ映画に残っていると思います。」
映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』は2018年6月29日より全国ロードショー。
Source: http://www.ign.com/articles/2018/01/13/solo-a-star-wars-story-phoebe-waller-bridge-says-ron-howard-will-make-a-beautiful-film
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