若き日のハン・ソロ、『ミッドサマー』俳優が最終候補に選ばれていた ─「演じたくない人なんているのか」

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)では、ハン・ソロの知られざる若き日の姿が描かれた。チューバッカと共に銀河を旅する若き無法者を演じたのは、『ヘイル、シーザー!』(2016)などのオールデン・エアエンライク。ハリソン・フォードによるハン・ソロの細かな仕草までを再現し、不器用で無鉄砲ながら勇敢な役どころを見事に演じ切っている。
そんな熱演ぶりに世界中から高い評価を受けたオールデン・エアエンライク。実のところ、ハン・ソロ役には他にも様々な俳優が候補として名を挙げられていたのだ。最終候補にも残ったひとりが、『トランスフォーマー/ロストエイジ』(2014)などのジャック・レイナーである。『ミッドサマー』(2019)では、白夜に照らされた狂気の祝祭で、ガールフレンドとともに恐怖のどん底に突き落とされるという役どころを演じていたことでも視線を奪った俳優だ。
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2019年7月、ジャック・レイナーは、米The Hollywood Reporterのインタビューにて、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)の出演候補に挙がっていたとしながら、ハン・ソロ役について「候補として検討されていた」と認めている。キャスティングが決定するまでの期間は9ヶ月にも及んだという。かなり大変な時期を過ごしたようにも思えるが、「面白かったですし、実際に出演できていれば楽しかったと思います。そもそも、あのキャラクターを演じたくない人なんているのでしょうか?」という。
ハン・ソロ役を勝ち取ることは出来なかったものの、どうやら完成した映画は鑑賞したようだ。「オールデン・エアエンライクは本当に素晴らしかったです。それだけでなく、『スター・ウォーズ』映画の中でも最も好きなものになりました」。この度のインタビューは、『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』(2019)の公開前だったため、順位に変動が起きた可能性も考えられるが、少なくとも変わらず上位であることは間違いないだろう。
ジャック・レイナーがお気に入りと称賛する本作は、残念ながら興行成績では思うように振るわず、批評家からの評価も決して大絶賛とは言えない結果だった。ところが、そうなることを先に知った上でも本作に出演したかったという。「もちろんです。今を生きる俳優であれば、目先の映画の評価や興行収入だけにこだわっているのであれば、充実した経歴を歩むことは出来ないでしょう」。映画製作から、今までに見たことのない世界を知るなど、多岐に渡る経験を積むことが出来るため、評価や興行収入だけに固執するべきではないとのことだ。
なお、ジャック・レイナーのほか、ハン・ソロ役の最終候補に挙がっていたのは、『キングスマン』シリーズのタロン・エジャトンだ。ふたりともオールデン・エアエンライクとはまた一味違う雰囲気になったに違いない。
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Source: The Hollywood Reporter