トム・ハーディ、ビル・スカルスガルド、タイ・シェリダンがベトナム戦争映画で豪華共演 ─ 『本当の戦争の話をしよう』映画化

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)のトム・ハーディ、『IT/イット』シリーズのビル・スカルスガルド、『レディ・プレイヤー1』(2018)のタイ・シェリダンら豪華キャストが、ベトナム戦争を描く新作映画『The Things They Carried(原題)』に出演する。米Deadlineなどが報じた。
原作となるのは、ベトナム戦争を一貫して扱ってきた作家ティム・オブライエンの短編小説集『本当の戦争の話をしよう』(文藝春秋)。日本でも村上春樹の邦訳で知られる本書には、オブライエンが自身のベトナム従軍体験に基づいて執筆した、ベトナム戦争に駆り出された若い米兵たちの物語を22編収めている。戦場の混沌と恐怖、勇気、罪悪感、喪失、正気と狂気などのテーマが様々な角度から描かれ、1990年の米国刊行から、常に読み継がれている一作だ。
トム・ハーディ、ビル・スカルスガルド、タイ・シェリダンのほかに出演が決まっているのは、『ビール・ストリートの恋人たち』(2018)のステファン・ジェームズ、『ムーンライト』(2016)のアシュトン・サンダース、『マグニフィセント・セブン』(2016)のマーティン・センズメアー、『ザ・スーサイド・スクワッド』(2021)のピート・デヴィッドソン、『キングス・オブ・サマー』(2013)のモイセス・アリアス、「ユーフォリア/EUPHORIA」(2019-)のアンガス・クラウド。なお、現在もキャスティング作業は継続中だという。
監督は『スノーホワイト』(2012)『ゴースト・イン・ザ・シェル』(2017)のルパート・サンダース、脚本は小説家・脚本家のスコット・B・スミスが担当。プロデューサーにはトム・ハーディ、『スプリング・ブレイカーズ』(2012)のデヴィッド・ザンダーらが名を連ねた。撮影は2021年初頭よりタイにて実施される予定。
サンダース監督は原作小説を絶賛し、「ティムが30年前に描いた愛や恐怖、死の運命というテーマは、波乱の時代である今も通じる、より力強いものにさえなる」とコメント。「これほど背景の異なる若い俳優たちが揃うのは『プラトーン』(1986)や『アウトサイダー』(1983)のころ以来」とキャスティングにも興奮を語った。原作の映像化を長年企画してきたザンダーは、原作を「人間の心を描いた不朽の物語」と形容。サンダース監督への信頼を寄せている。
Source: Deadline