『ハリー・ポッター』ドラマ化、正式決定 ─ キャスト一新、ティザー映像公開

『ハリー・ポッター』のテレビシリーズ版の制作が、正式に決定したことがわかった。4月12日(現地時間)米ワーナー・ブラザーズ・ディスカバリーが記者会見にて発表し、ティザー映像も公開となった。
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同社によると、テレビシリーズ版はJ・K・ローリング著の原作『ハリー・ポッター』全7巻を忠実に再現する予定。「10年間にわたる」長期シリーズになるという。ローリングは製作総指揮として参加し、キャストは映画版から一新される。米国ではHBO MaxとDiscovery+を統合した新サービス「Max」にて配信されるもので、全世界配信も予定。日本では、U-NEXTでの配信になる可能性が高い。
製作総指揮はローリングのほか、『ファンタスティック・ビースト』シリーズのニール・ブレア、『アイム・ノット・シリアルキラー』(2017)ルース・ケンリー=レッツ。『ハリー・ポッター』全8作をプロデュースしたデヴィッド・ハイマンは、現在製作総指揮として交渉中だ。
HBO & Max(旧HBO Max)コンテンツ部門の会長兼CEOケイシー・ブロイス氏は、本作の発表に伴い次のようにコメントしている。
「視聴者の皆様に、全く新しい方法でホグワーツを探求する機会を提供できることを嬉しく思います。『ハリー・ポッター』は文化的現象であり、魔法ワールドに対する愛と渇望が根強いことは明らかです。ワーナー・ブラザース・テレビジョンとJ・K・ローリング氏とのパートナーシップにより、この新たなMaxオリジナルシリーズは、ファンの方々が何年にもわたり楽しんできた象徴的な本を1冊ずつ深く掘り下げていきます。」
また、原作者のローリングは「Maxが原作に忠実であろうとする姿勢は、私にとって重要なことです。長期にわたるテレビシリーズならではの深みと詳細さを可能にする、この新しい脚色に参加できることを楽しみにしています」と述べた。
なお、既報では各シーズンで「全7巻の内の1巻」を描くと伝えられていたが、ブロイス氏によると、7冊の本をどのように分割するかは「脚本家・ショーランナー次第」のようだ。例えば、第1作『ハリー・ポッターと魔法使いの石』がシーズン1全体をカバーする可能性もあれば、シーズン1の中で後続作の内容を断片的に取り入れる可能性もあるという。現時点で脚本家・ショーランナーは決まっておらず、これから本格的に人材探しが始まる予定だ。
米Deadlineによると本作は配信開始まで数年かかると予想され、情報筋は2025年~2026年のリリースを示唆している。
J・K・ローリングによる魔法ワールドは、全世界で6億部のベストセラーとなった原作『ハリー・ポッター』シリーズから始まった。映画シリーズ全8作は世界興行収入77億ドルを突破する大ヒットとなり、18億ドルの興行収入を誇るスピンオフ『ファンタスティック・ビースト』シリーズも誕生した。そのほか、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』、ビデオゲーム『ホグワーツ・レガシー』、テーマパーク、玩具などに展開され、世界中で絶大な人気を誇っている。
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Source:Warner Brothers Discovery,Deadline