リブート版『ヘルボーイ』はダークな怪奇作に ─ 主演俳優「リアル・モンスター映画作る」

リブート版『ヘルボーイ(原題:Hellboy)』は、「ダークで怖い」映画になるようだ。主演俳優デヴィット・ハーバーが、米Variety誌のインタビューで答えた。
.@DavidKHarbour: #Hellboy is a new brand of dark superhero movie https://t.co/tbbUfeQJXz @Dubaifilm @EmpireMovies pic.twitter.com/e1nf0nh2aZ
— Variety (@Variety) 2017年12月8日
Netflixドラマ『ストレンジャー・シングス』のジム・ホッパー署長役でも知られるデヴィット・ハーバーは、ヘルボーイ役について「今までで一番身体を酷使した役でした」と振り返る。続いて、昨今のスーパーヒーロー映画について「スーパーヒーロー映画は、今のアメリカの価値観そのものですよね。古代ギリシャにおけるアガメムノンやアキレス、トロイラスやクレシダのように、今のアメリカにはキャプテン・アメリカやアイアンマン、スーパーマンがいる。私もそこに加わりたかった」と述べた。
リブート版『ヘルボーイ』は、『ヘルボーイ』(2004)『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』(2008)を手掛けたギレルモ・デル・トロの元を離れ、新たにネイル・マーシャル監督がメガホンを握る。本作に限らず過去作のリブートは昨今のハリウッドで珍しいことではないが、デヴィット・ハーバーはやはり古代ギリシャの例を挙げながら説明する。
「アイスキュロスによる『エレクトラ』は、エウリピデスが書いた戯曲とはまったく異なりますよね。アイスキュロス版エレクトラは、より暗くて不気味で、奇妙で、冷笑的。『ヘルボーイ』も同じだと思います。」
デヴィット・ハーバー、そしてリブート版『ヘルボーイ』の制作者たちは、本作をギレルモ・デル・トロ版『ヘルボーイ』『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』とは全く異なる映画にしようとしているようだ。リブート版ではR指定にしてよりダークな雰囲気を強め、新しい可能性の扉を開くという。デヴィット・ハーバーは、「『デッドプール』(2016)にしても『ローガン』(2017)にしても、他と違うことをしようとしていますよね。私はそういった、オリジナルのものを作るというコンセプトに惹かれたんです。『ヘルボーイ』では、ダークで、怖くて、世界の終わりを思わせるようなリアルなモンスター映画といったコンセプトにしたいですね。」
デルトロ監督の続編断念や俳優の降板騒動などの話題も伝えられてきたリブート版『ヘルボーイ』だが、現在はコンセプトも固まり順調に制作が進んでいるようだ。「ダークで怖い」ヒーロー映画の誕生を楽しみに待つこととしよう。
映画『ヘルボーイ』は、2019年1月11日全米公開。
(文:まだい)
Source: https://www.youtube.com/watch?v=-1HH_EhKmIE
https://screenrant.com/hellboy-reboot-david-harbour-monster-movie/