ハリウッド版『ハローキティ』は実写&アニメのハイブリッド作に ─ 監督は「ハーレイ・クイン」監修&ディズニー俊英のコンビ

「ハローキティ」をはじめとするサンリオキャラクター初のハリウッド映画(タイトル未定)が、実写&アニメのハイブリッド作品になることがわかった。
このたび、DCアニメ「ハーレイ・クイン(原題)」監修のジェニファー・コイル、『モアナと伝説の海』(2017)併映の短編作品『インナー・ワーキング』(2017)のヒロ・マツダが監督に就任。株式会社サンリオ、ワーナー ブラザース ジャパン合同会社が発表している。
コイルは大ヒットアニメ「Bob’s Burgers(原題)」監督のほか、過去には「スペクタキュラー・スパイダーマン」などに参加。また、マツダはウォルト・ディズニー・アニメーションで『ベイマックス』(2014)『ズートピア』(2016)『シュガー・ラッシュ:オンライン』(2018)などに携わり、『インナー・ワーキング』では米アカデミー賞の最終選考作品に選ばれている。なお、二人にとって本作は長編初監督作品になるとのことだ。
発表にあたり、コイル監督は「マツダ氏と共に監督に起用されたことを非常に嬉しく思います。これは人気キャラクターに息を吹き込み、ハローキティが代表する愛と友情、共生というメッセージを広める貴重な機会でもあります。キティならではの喜びと幸せをまさに世界が必要としているのです」との声明を発表。マツダ監督も「日系ブラジル人として、小さい頃から遊び心に富んだハローキティに囲まれて個性の大切さを教わりました。[中略]世界的に愛されるキャラクターに関わる機会に恵まれ、サンリオキャラクターのストーリーをより発展させられることを嬉しく思います」とコメントした。
「ハローキティ」ハリウッド映画版は、米ワーナー・ブラザース・エンターテイメント・グループのニュー・ライン・シネマ社とプロデューサーのボー・フリン率いるフリン・ピクチャー社が企画を進めており、脚本は『シエラ・バージェスはルーザー』(2018)のリンジー・ビアが担当。なお、製作総指揮はリンジーが所属する女性脚本家チーム「ノウン・ユニバース」が担当する。
1974年にサンリオによって誕生したハローキティは、翌1975年に最初の商品を発売。1976年にはサンリオ社の米国進出に伴って海外での商品販売を開始しており、これまで日本国内での劇場映画やテレビアニメをはじめ、米国企業によるテレビアニメシリーズ(1987)も製作された。2021年3月現在、130の国と地域で年間約5万種類の商品が販売されている。