カルトホラーの金字塔『ヘルレイザー』リブート企画が正式始動 ─ 脚本は『ダークナイト』『ブレイド』デヴィッド・S・ゴイヤー

英国のホラー作家クライヴ・バーカーの小説を原作とする、カルト・ホラー映画の金字塔『ヘルレイザー』シリーズがリブートされることがわかった。米Varietyなどが報じている。
『ヘルレイザー』シリーズの第1作となったのは、クライヴが自身の小説『ヘルバウンド・ハート』を原作に、みずから脚本・監督を担当した『ヘル・レイザー』(1987)。その後、クライヴは製作総指揮や原案という扱いになっているが、あらゆるクリエイターが続編を手がけ、2018年には第10作『Hellraiser: Judgment(原題)』が製作されている。ちなみに第5作『ヘルレイザー ゲート・オブ・インフェルノ』(2000)では、のちに『ドクター・ストレンジ』(2016)を手がけるスコット・デリクソンが監督を務めた。
報道によれば、『ヘルレイザー』リブート版(タイトル未定)の製作・脚本を担当するのは、『ダークナイト』3部作や『ブレイド』シリーズのデヴィッド・S・ゴイヤー。近年は数々のテレビドラマに携わるほか、『ターミネーター:ニュー・フェイト』(2019年11月公開)や『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)に参加。『スター・ウォーズ』シリーズのVRタイトル『Vader Immortal: A Star Wars VR Series(原題)』でも脚本を執筆している。
シリーズ第1作『ヘル・レイザー』は、究極の性的官能を体感できるという「ルマルシャンの箱」と呼ばれるパズルと、それによって異世界への扉を開いてしまった人々を描く物語。パズルを完成させると、異世界から「セノバイト」と呼ばれる4人の魔導士が登場し、彼らに苦痛と恐怖=究極の快楽をもたらす。頭部に無数のピンが刺さった「ピンヘッド」をはじめ、グロテスクで魅力的なキャラクター造形は熱狂的なファンを獲得した。リブート版ではオリジナルに忠実に、かつ再創造されたキャラクターが登場するという。

プロデューサーは『ミスター・ガラス』(2019)や『G.I.ジョー』シリーズのゲイリー・バーバーで、ゲイリーの製作会社スパイグラス・メディア・グループが出資・製作・世界配給を担当。デヴィッド・S・ゴイヤーのほか、プロデューサー陣には『海底47m』(2017)のキース・レヴィンも参加している。
ゲイリーはデヴィッドを「クライヴ・バーカーのビジョンを引き継ぐことができる完璧なストーリーテラー」だと絶賛。かたや、デヴィッドはクライヴ作品のファンであることを明らかにし、「ピンヘッドやセノバイトを新たな観客のために創造しなおす機会を得られたことは、(悪)夢が叶ったよう」とのコメントを発表している。
映画『ヘルレイザー』リブート版(タイトル未定)の製作・公開時期は未定。
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Source: Variety