『マトリックス レザレクションズ』バッグス役、『シャン・チー』で断っていた役柄が判明

映画『マトリックス レザレクションズ』に出演するべく、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品『シャン・チー/テン・リングスの伝説』への参加を辞退したジェシカ・ヘンウィック。断っていたのは、今後のMCUでの活躍も見込まれるあのキャラクターだった……。
『マトリックス レザレクションズ』でネオを“ラビットホール”に導くバッグス役を演じたヘンウィックは以前、同じ時期に『シャン・チー』のオーディションに参加していたことを明かしていた。「赤いピルと青いピルの瞬間でした」とだけ話していたヘンウィックだが、米The Hollywood Reporterとの取材では、詳細を伝えている。
「2つの作品でセルフテープ(オーディション)を行いましたよ。『シャン・チー』ではシムとのスクリーンテスト、『マトリックス』では読み合わせ(ケミストリー・リード)もお願いされました。これは、そこまで珍しいことでもないんです。イングランド(※)から行くとなれば、スクリーンテストも当然ですからね。スタジオ側は、契約書にサインしてもらうために、私を飛行機で呼び寄せなければいけません。そしてそういう契約では、基本的に一定の独占契約が求められています。両スタジオは、もう一方からオファーを受けていることを知っていましたし、やはり独占契約を第一の条件にしていたでしょう。」
(※)ジェシカ・ヘンウィックはイギリス在住。
ヘンウィックが『シャン・チー』でオファーされていた役柄は重要だったことが伺えるが、そのキャラクターとは、シム・リウが演じたショーン/シャン・チーの妹、シャーリンだった。最終的に抜擢されたのは、中国出身の新人女優、メンガー・チャン。劇中では、華麗なアクション、シム・リウとの絶妙な化学反応を見せてくれた。これにとどまらず、シャーリンは今後のMCUで更なる活躍も見込まれている。

これを踏まえると、ヘンウィックがキャリア最大の分岐点の1つに立たされていたことを改めて実感させられる。当時を振り返り、「片方に出演できる保証は無かったです」とヘンウィック。「もし違った選択をしていたとしたら、こうしてお話することもなかったでしょう」としみじみ語った。
ところでヘンウィックは、マーベルドラマ「Marvel アイアン・フィスト」(2017-2018)のコリーン・ウィング役でもお馴染み。Netflixのマーベルドラマ群については、『シャン・チー』と同じMCUへの合流が期待されている。このこともあり、ヘンウィックは『シャン・チー』を辞退した理由の一つとして、「もし『シャン・チー』を選んだら、事実上コリーンを永久に眠らせることになってしまう」と伝えていた。
Source: THR