「ゲーム・オブ・スローンズ」新ドラマ、サム役が複雑な気持ち「関われないのは悲しい」

ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)のスピンオフドラマとして配信が待たれている「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン(原題:House of the Dragon)」について、ジョン・スノウの親友サムウェル・ターリー役を演じたジョン・ブラッドリーが、期待や悲しみ、作品に抱く複雑な気持ちを明かしている。
ブラッドリーが演じたサムウェル・ターリーといえば、『ハリー・ポッター』で言うネビル・ロングボトムのような“落ちこぼれ”扱いをされてきたキャラクター。しかし、サムはハリー・ポッターにとってのロン・ウィーズリーのような役割を兼ねており、苦境に立たされるジョン・スノウを支える親友として多方から迫りくる敵に最後まで共に戦った。
「ゲーム・オブ・スローンズ」からキャストが一新される「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」については、これまでジョン・スノウ役のキット・ハリントンをはじめ、デナーリス・ターガリエン役のエミリア・クラーク、ティリオン・ラニスター役のピーター・ディンクレイジが期待の声を上げてきたが、同じくメインキャストであったブラッドリーはどう考えているのだろうか。米Screenrantとの取材でこう語っている。
「まるで今の家を出て昔の家に戻るような感覚です。他の人がそこに引っ越してきて、彼らの営みや変化を見るようなもので。すごく不思議な経験になると思います。でも、最高の経験にもなるんじゃないでしょうか。ユニバースが拡大するのは嬉しいことですし、(『ゲースロ』で)素晴らしいエピソードを手掛けてきたミゲル・サポチニクのことですから心配することはないと思います。」
ブラッドリーが言及したミゲル・サポチニクとは、「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」でエピソード監督・プロデューサー・ショーランナーを兼任する人物で、「ゲーム・オブ・スローンズ」の名エピソードとして知られる「落とし子の戦い」を手がけた俊英だ。ブラッドリーはドラマのクオリティに期待を寄せているようだが、一方で複雑な気持ちを抱いてもいるようで……。
「ほろ苦い経験にもなると思います。でも成功を本当に祈っています。このユニバースは全方向に拡大していくような、たくさんの可能性を秘めていますから。ミゲルはそれを成し遂げるのにふさわしい人物です。マット・スミスをはじめ、楽しくて素晴らしいキャストも揃っています。だからすごいものにはなると思うんですけど、僕たちの誰も関われないというのは、ちょっと悲しいですよね。」
2019年の「ゲーム・オブ・スローンズ」完結後、他の出演者と同じように新たなキャリアを進んでいるブラッドリー。最新作として、ローランド・エメリッヒ監督のSFディザスター『Moonfall(原題)』と、ジェニファー・ロペス&オーウェン・ウィルソン共演のロマコメ『マリー・ミー』の2作を控え、今後の更なる活躍が見込まれるところ。そんなブラッドリーにとって、自身のキャリアを押し上げた「ゲーム・オブ・スローンズ」はまさに“家”の存在なのだろう。いつか、ブラッドリー演じるサムの“帰郷”も見てみたいところだ。
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Source: Screenrant