トム・ホランド、20代でスパイダーマン役引退示唆コメントについて弁明「誤解されてしまっていた」

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』をもって、スパイダーマン役に一旦の区切りをつけたトム・ホランド。現在25歳のホランドは映画公開前、30代でスパイダーマンを演じることについて「何かをやらかしてしまいそうだ」と不安を語り、20代のうちでの卒業を示唆していたようだが、公開を終えた今はどう感じているのだろうか。
最新作『アンチャーテッド』のプロモーションの為、Esquire Middle Eastとの取材に応じたホランドは、冒頭の発言について「ちょっと誤解されているところがあるんです」と説明。「僕が言おうとしていたのは……」と切り出し、スパイダーマン役とどう向き合っているのかについて語った。
「もし僕が30歳になってもスパイダーマンを演じていたとして、その時点でマイルズ・モラレスやスパイダーウーマンといった、より多様性のあるもの(キャラクター)にバトンを渡せていなかったら、僕がキャラクターに対して負っている義務みたいなものに間違って取り組んでいることになる、と言いたかったんです。30代になったら、もう成功の見込みがない過去の存在だという意味ではなくて。」
確かにホランドは、冒頭の発言をした際、「『スパイダーマン』にとってのベストは、マイルズ・モラレスの映画を作ることだと思います」とも語っており、実写版『スパイダーマン』ユニバースにおける多様性を主張していた。しかし、MCU『ホームカミング』3部作の完結編として製作された『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』公開のタイミングとだけあり、真意とは別に“進退”の面がどうしても強調されてしまった。もっとも、ホランドは自分の後を継ぐ後輩の教育にも意欲を見せていた為、20代のうちでのスパイダーマン役引退は部分的に真意だったのかもしれないが。
ホランドの言う多様性は、『スパイダーマン』ユニバースにおいて着実に実現段階にある。2020年8月にはスパイダーウーマンを主人公とする実写映画化企画の監督として『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』(2019)オリヴィア・ワイルドの起用が発表されている。マイルズ・モラレスについては実写企画は報じられていないものの、MCU世界に存在しているキャラクターであることがマーベルスタジオ社長のケヴィン・ファイギの発言から判明済みだ。
ホランドは、こうした企画を実現させてこそ自身に課せられた義務が果たされると思っているようだが、『ノー・ウェイ・ホーム』を終えた今も、制作側と密な連携を取っているのだろうか。ちなみにホランドは、少なくとも自身の『スパイダーマン』の将来については「話し合いをしているが、現時点では会話にすぎない」段階にあると語っていた。
Source: Esquire Middle East