トム・ホランド、スパイダーマン役決定にビックリしてパソコン破壊、犬もビックリ ─ ロバート・ダウニー・Jr.らとのオーディション秘話

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のスパイダーマン役として、いまやハリウッドを代表する若手スターとなったトム・ホランド。『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)に続くシリーズ第3作(タイトル未定)を控えた今、トムは初登場作品『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)に至るまでのオーディション秘話を語っている。
トムは米Varietyにて、同じくMCU作品『ブラックパンサー』(2018)でウカビ役を演じたダニエル・カルーヤと対談。スパイダーマン役への就任がいかに人生を変えたかと尋ねられ、「人生の変化には3段階ありました」と振り返っている。オーディションは7ヶ月間にも及び、6ヶ月が過ぎても製作陣からは何の通知もなかったそう。しかしトムは、結果的にアイアンマン役のロバート・ダウニー・Jr.とのスクリーンテストに招かれている。これはオーディションの最終段階に設けられる、共演者との演技を撮影するテストのことだ。
「僕以外には6人いて、みんながダウニーを相手にテストをしました。あれは今までで一番のオーディションだったと思います。(ダウニーとは)互いにセッションした感じでした。エージェントには“マーベル側はセリフを正確に覚えてほしがっているから、即興はダメ”と言われていたんですが、ダウニーが最初のテイクからまるごと変えてきたので、そこからセッションが始まったんです。終わった後、母に電話して“うまくいったと思う”と話しました。」
その6週間後、トムはキャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスとの演技テストに参加した。その場でトムがバク転を披露し、エヴァンスやアンソニー&ジョー・ルッソ監督を驚かせたというエピソードで有名なオーディションである。当時、候補者はトムともう一人だけに絞られていたという。「夢のようでした。もし役がもらえなくても、それまでに最高の経験を十分させてもらっていたと思います」。
このオーディションを成功させ、トムは『シビル・ウォー』での初登場を果たした。ところが、トムのもとにマーベルからオーディション結果の通知は届かなかった。トム自身、自分がスパイダーマン役を演じることはマーベルの発表をもって知ったというのだ。
「パソコンがあって、犬が隣にいて。その記事は今でも保存してますけど、“新しいスパイダーマンを紹介します。トム・ホランドです”と。その時にパソコンを壊しちゃったんですよ。思わずひっくり返して、ベッドから落としちゃって。犬はビックリしてたし、僕も階段を駆け下りながら“決まった! 決まったよ!”って。ちょうどソニーがハッキングされた頃だったので、弟のハリーは“ウソでしょ、本当だったら電話があるはずだし。ハッキングされてるんだよ”と言ってましたね。その後にスタジオから連絡があったんですが、すごく変な感じでした。」
その後、トムは『スパイダーマン』シリーズ2作品のほか、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)に出演。すでにトビー・マグワイアやアンドリュー・ガーフィールドを超え、最も多くの実写映画でスパイダーマン/ピーター・パーカーを演じた俳優となっている。
Source: Variety