トム・ホランド、『スパイダーマン』卒業後の後輩教育にやる気 ─ スパイダーマンであることの責任、「本当に大きいんです」

2022年初頭に公開を迎えるマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』をもって、マーベル・スタジオとの契約が満了を迎えるトム・ホランド。ファンにとってはホランドの進退も気になるところだろう。一方、ホランドはというと、次の役者へバトンを渡す準備もできているようで、それどころかスパイダーマン俳優としての教育を施したいのだという。
英Total Filmとの取材で、ホランドは「来年(2022年)でも5年後でも、僕と交代で『スパイダーマン』に若い子が起用された時は、スパイダーマンであることの責任を教える役目を引き受けますよ」と語っている。立派だ。スパイダーマン役に起用された当時は19歳であったホランドも、今では25歳。それでも少年のようなあどけなさを今も残すホランドの口から「若い子」なんて聞くと、時代の変わり目が感じられる。
それはさておき、後輩教育に意欲を見せるホランドには、そうするだけの理由がある模様。少年から大人へと成長していく期間をスパイダーマンと共に過ごしたホランドだからこその、強い思いが感じられる。
「(スパイダーマンであることの責任は)本当に大きいですから。ほんとうに。扉の向こうに出たときから、スパイダーマンを背負うことになる。大変なことです。たまに辛い時もあります。だってパブに行ってめちゃくちゃに酔っ払って、“あらら、酔っ払っちゃうなんて、何があったんだ?”みたいな感じの周りの視線を気にしなくて良い時もほしいじゃないですか。」
日頃から笑顔いっぱいのホランドだから尚更、スパイダーマン俳優であることの悩みを抱えている姿が公の目に触れることは滅多にない。しかし、この6年間で主演作含め計6本の映画でスパイダーマンを演じてきたホランドは、全ての経験でポジティブな感情を抱いてきたわけではないようだ。後輩に教えたいことの一つとして、ホランドは“ファンとの触れ合い方”を挙げている。
「若い(ファンの)子たちと会うと、あれくらいの年の子たちは何が本当で何がそうではないかの見分けがつかないんです。すごく興奮しているから。僕は常に、そうした子たちとの会話を大切にしてきました。実際すごく楽しいですし。背負っていくのが楽しい責任でもありました。でも、もし次の人が僕の後を継いだら、そういう事とどうやって接したらいいのか、アドバイスするつもりです。僕の電話番号を渡して、“もし僕が必要になったら、すぐに駆けつけるからね”って言います。」
こう話すホランドだが、『ノー・ウェイ・ホーム』をもって引退することが決まったわけではない。かつてのインタビューで、ホランドは「もし僕に戻ってきてほしいというなら、一瞬で駆けつけます」とバリバリ現役続行の意思も見せていた。駆けつけがちのホランドだが、いずれにしても今後の歩みには期待しかない。
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Source: Total Film(参照:The Direct)