『ハリー・ポッター』ダニエル・ラドクリフが「選ばれし者」になったキャスティング秘話

ハーマイオニー役とロン役の決定まで
当時ハーマイオニー役は、候補が2〜3人までに絞られていたという。エマ・ワトソンの他に候補になっていた子役には、ハーマイオニーらしい雰囲気を持ち、かつ大きな映画(ヒルシェンソンは“『マドレーヌ』(1998)だったと思う”と回想)にも出演した女の子がいた。ワトソンは彼女を見て「あぁ、チャンスはなさそう。彼女に決まるだろうな」と諦めムードだったそうだ。
ところがオーディションが始まると、ワトソンが逆転。その理由は、ハーマイオニー・グレンジャーのちょっと憎たらしいところ(annoying side)が、行き過ぎること無く、かつ愛らしく出せていたから。「21歳まで契約したい」「スター誕生だ」とディレクター陣は大絶賛だったようだ。実際にエマ・ワトソンは『ハリー・ポッター』をきっかけに世界的スターになったのだから、彼女らの目に全く狂いはなかったわけである。
その頃、ロン・ウィーズリー役には5人前後の候補がいた。コロンバス監督は他の候補も気に入っていたが、ヒルシェンソンいわく「ルパート(・グリント)の顔、あれはロンだね」ということで決まったようだ。
これにて、ハリー、ハーマイオニー、ロンの3人のキャストが決定した。まだまだ幼いダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン、ルパート・グリントをコロンバス監督のもとに招集し、役が決定したと伝えると、この子役たちは「わーいわーい」と喜んだという。
この時はまだお互いのことをよく知らなかった3人。ワトソンがラドクリフに原作は気に入ったかと聞くと、プロレス好きのラドクリフは「うん。でもWWF(プロレス)の方が好き」と答えた。これを聞いたワトソンは「まぁ!」と息を呑み、「WWFですって!」と発したのだとか。ディレクター陣もそんな様子を見て、まさにキャラクターそのものだと驚いたという。
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