『ハリー・ポッターと賢者の石』コロナ禍のさなか興行収入10億ドルを突破していた

『ハリー・ポッター』シリーズの第1作、『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001)が、映画界が新型コロナウイルスの甚大な影響を受けるさなか、全世界興行収入10億ドルの大台を突破していた。
ダニエル・ラドクリフ主演、クリス・コロンバス監督による『ハリー・ポッターと賢者の石』は、コロナ禍において映画館の営業が中止されていた中国において、2020年8月14日に4Kリマスター&3D版で再上映がスタート。16日までの週末3日間で1,360万ドルを稼ぎ出し、世界興収10億126万ドルを記録した。
『ハリー・ポッター』シリーズのうち、10億ドルを突破したのは、完結編『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(2011)に続いて本作が史上2作目。なお8月18日時点で、シリーズの累計世界興収は77億4,000万ドルとなっている。
2020年、新型コロナウイルスの感染拡大によって業界が未曾有の危機を迎える中、ハリウッドの大手スタジオは、大手市場である中国の映画館で話題作の再上映を実施。『ハリー・ポッター』シリーズは中国で人気を高め続けており、『死の秘宝 PART2』は公開当時の2011年、現地のシリーズ最高興収にあたる6,100万ドルを記録していた。
米ワーナー・ブラザースの世界配給を統括するアンドリュー・クリップス氏は、公開から19年越しの、危機的状況における10億ドル突破を受けて、「『ハリー・ポッターと賢者の石』が新たな世代の観客に喜んでいただけていることをうれしく思います。この作品を初めて観る映画ファンの方々が多いことは、この物語の不朽の魅力、普遍性を証明するものです」とコメントした。
Source: Deadline