『スパイダーマン』新作スピンオフ映画が始動 ─ 主演は『ハン・ソロ』ドナルド・グローバー

『ヴェノム』『モービウス』に続く、マーベル『スパイダーマン』シリーズの新たなスピンオフ映画が始動した。主演・製作は『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)や「アトランタ」(2016-2022)のドナルド・グローバーが務める。米The Hollywood Reporterが報じた。
本作は、ソニー・ピクチャーズがコミック『スパイダーマン』のヴィランを映画化してきたスピンオフ・シリーズのひとつ。ドナルドが演じるのはヒプノ・ハスラー/アントワーヌ・デルソイン役で、コミックではディスコ・バンド「メルシー・キラーズ(Mercy Killers)」のリーダーとして、楽器に仕掛けられた催眠技術によって観客を意のままに操った。ディスコ・ブームまっただなかの1978年にコミックに初登場した、時代背景がキャラクターの設定にそのまま表れているヴィランのひとりだ。
企画は初期段階であり、現時点でストーリーなどは判明していないが、脚本にはエディ・マーフィの息子であるマイルズ・マーフィーが就任。“チャイルディッシュ・ガンビーノ”の別名でラッパーとしても活動するドナルドは、ヒプノ・ハスラーの音楽的側面に興味を抱き、コミックでの設定があまり濃くないことから、新たな解釈での映画化を求めているという。報道では「現代のヒップホップ版、または未来のサイバーパンク版もありうる」と記されている。
もともとドナルドには、以前から“2代目スパイダーマン”であるマイルス・モラレスを演じてほしいというファンの要望があり、2015年にはアニメ「アルティメット・スパイダーマン」で実際にマイルスの声優を担当(2エピソードのみ)。その後、トム・ホランド主演『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)では、コミックではマイルスの叔父であるアーロン・デイヴィス役をわずかな出番ながら演じている。かねてより『スパイダーマン』と深い関係にあったドナルドが、いよいよ満を持しての本格参戦となるのだ。
なお、トム・ハーディ主演『ヴェノム』シリーズやジャレッド・レト主演『モービウス』(2022)を手がけてきたソニーは、2023年にアーロン・テイラー=ジョンソン主演『クレイヴン・ザ・ハンター(原題)』を、2024年にバッド・バニー主演『エル・ムエルト(原題)』とダコタ・ジョンソン主演『マダム・ウェブ(原題)』の公開を控えている。ドナルド演じるヒプノ・ハスラーの初登場は、早くとも2025年ごろになるのかもしれない。
▼マーベル の記事
Source: The Hollywood Reporter