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『ワイルド・スピード ICE BREAK』ジェイソン・ステイサム、赤ちゃんとの共演に「あやすのに全力尽くした」 ─ 現場では「奇跡の子」とも

© 2016 Universal Studios. All Rights Reserved.

『ワイスピ』シリーズ第8作『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017)では、それまでファミリーの敵であったデッカード・ショウがファミリーに加わり、さらには意外すぎる一面を見せた。あれだけ容赦の無いデッカードでさえ、赤ちゃんにはあまあまだったのだ。もっとも、演じたジェイソン・ステイサムにとっては、赤ちゃんとの共演は一筋縄ではいかなかったようで、『ICE BREAK』公開から1年後の2018年には、米USA TODAYにて撮影当時に苦労した思い出を振り返っていた。

ステイサムが赤ちゃんと共演したのは、劇中終盤。サイファー(シャーリーズ・セロン)の人質にされていたドム(ヴィン・ディーゼル)とエレナ(エルサ・パタキー)の息子を助けるべく、デッカードは飛行機に乗り込んだ。リトル・トレットがくつろぐベビーシートを奪取し、迫り来る追手を次々と仕留めていくデッカード。激闘を繰り広げながらも赤ちゃんにはBeatsのヘッドフォンでアルビン&ザ・チップマンクスの“The Chipmunk Song(Christmas Don’t Be Late)”を聴かせ、「見ないでね」と気遣いも忘れない。隙きを見ながら赤ちゃんをあやすなど、強面の顔からは想像できない姿を見せたのだった。

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ステイサムによれば、リトル・トレット役に起用されていたのは1人だけではなかったようで、「僕たちには赤ちゃんが2人いて、あやして喜ばすのに全力を尽くしました」と話している。「監督にとっては悪夢ですよ。赤ちゃんたちが何を思いつくかなんて分からないんですから。でも赤ちゃんがスゴイことを思い付いたら、現場は大喝采ですけどね」。

リトル・トレットを演じたひとりは、カルロス君という赤ちゃん。撮影地のジョージア州でキャスティングされたようだ。監督を務めた F・ゲイリー・グレイによれば、カルロス君は現場で「奇跡の赤ちゃん」と呼ばれていたのだとか。ステイサムが“スゴイことを思い付いたら、現場は大喝采”と語っていたとおりのことが『ICE BREAK』の現場では起きていたという。グレイ監督は以下のように記憶を辿る。

この子は素晴らしかったです。一緒に働くのが大変なのは、コメディアン、動物、子どもたちの順ですけど、カメラが回り始めてこの子の演技を見た時は“嘘でしょ、いまそれやった?”っていう感じでした。

母親役を演じたパタキーも、カルロス君のミラクル具合を実感していたようだ。現場でのカルロス君について、「あの子はほんとうにいつもニコニコしてました。あるシーンでは、ヴィンの手を握って、“ダァーダ、ダァーダ”っなんて言って」と振り返る。デレッデレなヴィンの表情が目に浮かぶようだ。「信じられなかったですね」と当時の驚きを語ったパタキーは「彼は大物になる」と確信しているらしい。

© 2016 Universal Studios. All Rights Reserved.

ステイサムとは阿吽の呼吸を見せたカルロス君演じるリトル・トレット。『ワイスピ』恒例のBBQでは、ドムは息子に、ポール・ウォーカーが演じたキャラクターと同じブライアンと名付けた。どうやらリトル・ブライアン、最新作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』で成長した姿を見せてくれるようだ。もっとも、ステイサムは『ジェットブレイク』に登場しないようだが、またいつかリトル・ブライアンとデッカードの息ぴったりな掛け合いが見られることを願って……。

『ワイルド・スピード ICE BREAK』Blu-ray&DVDは、NBC ユニバーサル・エンターテイメントより発売中。

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Source: USA TODAY,THR

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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