『マイティ・ソー』イドリス・エルバ、「MCU」の意味知らなかった ─ 「マンチェスター・ユナイテッドかと思った」

2008年の映画『アイアンマン』に始まり、現時点の劇場最新作『アントマン&ワスプ』まで続くマーベル・スタジオ制作の映画シリーズの総称と言えばマーベル・シネマティック・ユニバースであることはお馴染みだ。略してMCUとも呼ばれる。
意外なことに、『マイティ・ソー』シリーズや『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でビフレストの番人ヘイムダルを演じた俳優イドリス・エルバは、この”MCU”の略称を今まで認知していなかったようである。

お茶目な一面が飛び出したのは、イドリスが初の監督を務めた映画『Yardie(原題)』英Yahoo!Movieによるインタビュー中の出来事。”Yardie”はジャマイカの犯罪集団の一員を意味するスラングで、ジャマイカやレゲエ文化をベースとしたクライム映画だ。イドリスは、この作品性ゆえに広い市場に売り出すためには創意工夫が求められると語る。インタビュワーが「MCUのおかげで、今やられていること(監督業)にもずいぶん役立っているのではないでしょうか。何というか、レベルアップしているようで…」と意見を述べると、「”MCU”って何ですか?」と一言。インタビュワーがそっと意味を教えると、イドリスは力が抜けたように笑う。
「初めて聞きました!マンチェスター・ユナイテッドかなって思った。まぁ、気にしないでください。」
ちなみにインタビュワーの質問には、「もちろん演技も好きですが、監督業は俳優に比べ、物語を伝える上での選択肢が増える。これから僕の監督作をもっと観られるようになるかもしれません。僕にとって歓びでした。かなりキツかったけど、でも楽しかった」と語っている。最近では「次期ジェームス・ボンド役」としての噂もメディアで先走るイドリスだが、まずは映画監督としての活躍の方が確実と言えそうだ。
ところで、イドリスは『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)で、タイカ・ワイティティ監督の仕事術にすっかり魅了。実は『マイティ・ソー』(2012)と『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2014)は仕事として割り切った出演で「楽しくなかった」と言うイドリスは、『バトルロイヤル』の撮影を楽しみ「マーベル・ファミリーにもっと加わりたい」「スーパーヒーローになりたい」と童心に帰っている。マンU…、もとい、MCUへの再出演にも期待したい。
Source:Yahoo!Movie
Eyecatch Image:Harald Krichel