イドリス・エルバ、JAY-Z製作の「全員黒人」西部劇映画で悪役演じる ─ アウトローの復讐劇描く

『マイティ・ソー』シリーズや『パシフィック・リム』(2013)をはじめ多数の映画に出演するイドリス・エルバが、人気ラッパーのJAY-Zがプロデュースする西部劇映画『The Harder They Fall(原題)』で悪役を演じることがわかった。米Deadline、Varietyなどが報じている。
お尋ね者の男、ナット・ラヴを主人公とする本作は、20年前に両親を殺した男が出所したことを知ったナットが、仲間たちと再び手を組み、復讐のため宿敵を追い込んでいく物語。主人公ナット役は『荒野の誓い』(2017、日2019)や『ホワイト・ボーイ・リック』(2018)のジョナサン・メジャースが演じ、イドリスはナットの宿敵を演じる。なお、本作は“オール・ブラック”、すなわち出演者が全員黒人の西部劇としてアピールされている。
脚本・監督・製作を務めるのは、本作が長編映画デビューとなるジェイムス・サミュエル。ザ・ブリッツの名前でシンガーソングライターとしても活動しており、レオナルド・ディカプリオ主演『華麗なるギャツビー』(2013)ではJAY-Zとともにサウンドトラックのエグゼクティブ・プロデューサーを担当した。2013年には同じく西部劇の短編映画『They Die by Dawn(原題)』を手がけており、満を持して長編への挑戦となった。
共同脚本は『タイタンズを忘れない』(2000)監督や『グランド・イリュージョン』(2013)原案を担当したボアズ・イェーキン。監督のサミュエルとJAY-Zは音楽の製作とプロデュースも担当し、Varietyによれば、『華麗なるギャツビー』と同様のアプローチで音楽が取り入れられる見込みだという。そのほか、プロデューサーにはクエンティン・タランティーノ作品や『ハクソー・リッジ』(2016)などのローレンス・ベンダーや『ANNIE/アニー』(2014)のジェームズ・ラシターが参加している。