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イーサン・ホーク、『インディペンデンス・デイ』の主演候補だった ─ ウィル・スミスはスタジオから反対されていた

イーサン・ホーク
Photo by Montclair Film https://www.flickr.com/photos/montclairfilmfest/41955975762/

ウィル・スミス主演、ローランド・エメリッヒによるディザスター・​スペクタクル・エンターテイメント、『インデペンデンス・デイ』(1996)が公開から25周年を迎えた現在、イーサン・ホークが主演候補として挙げられていたことが改めて明らかとなった。

20世紀フォックスによる『インデペンデンス・デイ』は、タイトルにもなっている独立記念日を控えた米国を舞台に、シティ・デストロイヤーという円盤型の宇宙船で襲撃を仕掛けてきた侵略者と、スティーブン・ヒラー(ウィル・スミス)をはじめとする人間たちとの死闘を描いた物語だ。今となってはスミスの代表作としておなじみだが、当初、スミスはスタジオから反対されており、その代わりにホークが候補とされていたようだ。The Hollywood Reporterのインタビューにて、エメリッヒがキャスティングの経緯を明かしている。

「イーサン・ホークも候補に挙がっていましたが、当時の彼はまだ若すぎると思っていて、ウィル・スミスとジェフ・ゴールドブラムでなければならないことは明らかでした。それが私たちの考えたコンビだったんです。ただスタジオ側は、“ウィル・スミスは好きではありません。彼には実績がない。彼は国際的な場では上手くいかないでしょう”と言われてしまいました。」

「撮影直前になっても、まだウィルとジェフが決まっていなかったので、私はさらに強く主張したんです。“ユニバーサルから毎日電話がかかってくるので、このふたりの役者をここに連れてきてください。さもなければそっちに出向きます”と。スタジオを変えることは考えていなかったと思いますが、それでも大きな脅威となりました。」

製作・共同脚本を担ったディーン・デヴリンによると、20世紀フォックスがスミスではなく、ホークの起用にこだわった理由のひとつとしては人種の問題があったのだという。「“この役に黒人を起用すると、海外の興行成績で失敗することになる”と言われたんです」。それでもふたりは食い下がらず主張をつづけた。「私たちの主張としては、“この映画は宇宙人の物語なので、海外でも成功するだろう”というものでした。これは大きな戦争でしたが、ローランド(・エメリッヒ)はスミスのために立ち上がり、最終的にその戦いに勝利することが出来たんです」。懸念されていた興行成績だが、その年の世界興行収入では、第1位に輝くこととなった。

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Source:The Hollywood Reporter

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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