『インディ・ジョーンズ』ドラマ化は実現ナシ? ─ 『運命のダイヤル』監督が伝える

最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』にて、屈指のアドベンチャー・シリーズ『インディ・ジョーンズ』に幕が下ろされた。本作にて監督・脚本を務めたジェームズ・マンゴールドは、定期的に話題が浮上する本シリーズのドラマ製作の可能性を否定している。Podcast番組出演時に語った。
『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(1981)から40年あまり、考古学者インディアナ・ジョーンズが神秘や謎を追い世界中を旅する一大冒険活劇の完結作『運命のダイヤル』は、それまでメガホンを取っていたスティーヴン・スピルバーグに代わり、マンゴールドが有終の美を飾った。インディを演じ抜いたハリソン・フォードは、公開以前より本作がシリーズ最終作品であるとともに、今後ドラマ版が実現しても関与しない旨を明言している。一方で、ハリソン引退後もシリーズの継続を目指すべく、ディズニープラスによるドラマ化計画が進行しているという情報も寄せられていた。
Podcast番組のホスト、ジョシュ・ホロヴィッツはマンゴールドに対し、「ハリソンはインディアナ・ジョーンズを再演しないというのは1000%クリアですし、どうやら他の誰も演じないみたいという話もよく出ているじゃないですか。あなた自身はこの話題や、何か製作するということに関心はあるんですか?」と少し婉曲的に質問をしている。これに対しマンゴールドは「(ディズニー側が)ドラマ化の企画を進めている様子は見ていましたよ。でも番組が実現するかどうかという点においては、推測の域を出ないものでしたし、そもそもインディアナ・ジョーンズとは関係なさそうでしたね」とドラマ化企画の可能性はないのではないかという見立てだ。また、「今はとても忙しいので」とドラマ化への自身の関与の意向もないという。
「今は、全く異なる映画に取り組んでいますし、これが私のキャリア全体への向き合い方なんです。規模もスケールも多様な作品に常に挑戦していますし、IP(知的財産)やシリーズ化が悪いことだとは思っていないけど、それは私がずっと居続けたい世界ではないんです。[中略] ですから、ユニバースの一部になることにさして関心はありません。」
マンゴールドが目下向き合っている「異なる映画」とは、ティモシー・シャラメ主演によるボブ・ディランの伝記映画『Going Electric(仮題)』のこと。2023年8月より撮影開始で、シャラメの歌唱シーンもあると報じられている。『17歳のカルテ』(1999)から『LOGAN/ローガン』(2017)や『フォードvsフェラーリ』(2019)までマンゴールドの振り幅の広さはフィルモグラフィを見れば明らか。『インディ・ジョーンズ』ドラマ化については、可能性は薄そうだが、マンゴールドがまた新たな名作を生み出すのを楽しみに待とう。
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Source:YouTube