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マーベルドラマ「アイアン・フィスト」シーズン2、ムーンナイトの登場が検討されていた

Marvel アイアン・フィスト
Myles Aronowitz/Netflix

2018年9月7日(金)よりNetflixにて配信される、マーベルドラマ「アイアン・フィスト」シーズン2に、コミックファンから映像化が熱望されているムーンナイトの登場が検討されていたという。ショーランナー(制作統括)のレイヴン・メッツナー氏が明かした。

Marvel アイアン・フィスト
Myles Aronowitz/Netflix

心の病を抱えた元傭兵のマーク・スペクター/ムーンナイトは、エジプトでの任務にて重傷を負い、月の神コンシューと契約を結び、神の化身として蘇った(少なくとも本人はそう信じている)キャラクター。月の満ち欠けによるスーパーヒーローの能力を用いて、彼は白い装束に身を包み、夜の街にて戦いに臨むのだ。物語の豊かさとキャラクター設定で人気を集めているヒーローだが、残念ながら映像化の機会には恵まれていない。

大のコミックファンであるというメッツナー氏は、あるファンからムーンナイトについて尋ねられると「大好きですよ。古い作品を読んで育ちました」と述べ、2014~2015年に刊行された、ライターのウォーレン・エリスによるストーリーを「抜群だった」と絶賛している。さらに別のファンからジェフ・レミアによるストーリーを推薦されると、メッツナー氏はこう答えたのだった。

「(ジェフのストーリーも)大好きでした。タイフォイド・マリーについて話し合っている時、(「アイアン・フィスト」の)脚本家ルームではムーンナイトの名前が何度も出ていたんです。」

メッツナー氏が記しているように、「アイアン・フィスト」シーズン2では、コミックにおいてデアデビルの宿敵であるマリー・ウォーカー/タイフォイド・マリーが登場する。キングピンの手下にして多重人格の殺人鬼という設定のキャラクターで、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(2013)や『500ページの夢の束』(2018年9月7日公開)のアリス・イヴが演じる。

ムーンナイトとタイフォイド・マリーに共通するのは“多重人格”という設定だ。おそらく「アイアン・フィスト」の脚本段階では、ムーンナイトとタイフォイド・マリー、そのどちらを登場させるかという議論があったとみられる。もしもムーンナイトが選ばれていたとすれば、「Marvel デアデビル」シーズン2(2016)に登場したパニッシャーのごとく、いずれ単独のドラマシリーズが製作されていた可能性もあったかもしれない?

なお、マーベル・シネマティック・ユニバースの映画作品を手がけるマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、ムーンナイトが映画化の候補に入っていることを明かしていた。すなわち映像化の権利をマーベルが保有していることは間違いなく、あとはどのタイミングで、どの企画に登場するかという問題なのである。もっとも複雑な背景を持つキャラクターだけに、映画ではなくドラマでの映像化を希望するファンも多いが……。

ドラマ「アイアン・フィスト」シーズン2は2018年9月7日(金)よりNetflixにて全世界独占配信。残念ながらムーンナイトは登場しないが、エキサイティングな新シーズンの開幕が期待される。お見逃しのないように!

Sources: M. Raven Metzner(1, 2
Eyecatch Image: Myles Aronowitz/Netflix

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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