映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』あまりにグロすぎて削除されたシーンの存在明らかに

映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』では、アメリカの田舎町を舞台に、子供を狙う殺人ピエロ、ペニーワイズの恐怖を描いている。1990年のTVドラマ版のリメイクとなる本作では、ビル・スカルスガルド演じるペニーワイズの恐怖がふんだんに描かれるが、あまりにも恐ろしいために映像では削除されたシーンがあったという。

The Independentなど複数のメディアが報じるところによると、カットされたシーンは、ペニーワイズがピエロの姿となる以前の1600年代の設定で、劇中ではフラッシュバックとして登場する予定だった。
制作の初期段階においてペニーワイズのテスト・アクターを務めたティモシー・サイモンズ氏がインタビューで語った所では、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の舞台となる架空の街デリーで、女性の赤ん坊がペニーワイズに食べられてしまうという内容だったという。ティモシー氏は「恐ろしかった。何が恐ろしいかって、(おぞましい光景を)モロに描いていたこと」「とにかく怖かった」と振り返っている。
また、劇中でペニーワイズを演じたビル・スカルスガルドも、この幻の衝撃シーンについてVariety誌に明かしている。
「あのシーンは、本当に、本当におぞましかった。僕はピエロ姿ではなくて、もっと素の姿に近かったんです。極めて不快なシーンでした。“それ”が何なのか、ペニーワイズがどこからやってきたのかを語るバックストーリーだったのですが。続編で掘り下げられるつもりだったのかもしれません。”それ”が何千年も眠り続けていることを示唆するシーンでした。」
恐怖の削除シーン、内容は
その恐ろしさのあまりか、ビル・スカルスガルドも詳細の説明を避けている同シーンについて、先出のThe Independentなど複数メディアの記事では、海外掲示板Redditに書き込まれた脚本の情報を紹介している。
情報によると、このシーンでは赤ん坊を抱えたアビゲイルという女性がまだ姿形の定まっていないペニーワイズに追われている。超常現象のように明かりが灯り、暗闇でペニーワイズの顔を照らすが、男性や女性、獣や怪物の姿に変化するのだという。ペニーワイズは恐ろしい脅し文句で母アビゲイルをそそのかし、いよいよ彼女は我が子の許しを請いながら、赤ん坊を悪魔のもとに差し出してしまう。
母アビゲイルはオレンジ色の光に意識を奪われてしまい、その間ペニーワイズは赤ん坊のもとに這い寄り、ごちそうを頂く。つんざくような赤ん坊の泣き叫び声は、ゴリゴリ、バキバキという音と共に途切れてしまう。恐ろしい光景が母アビゲイルのまさに背後で繰り広げられるも、生気を奪われた彼女は、まるで何も起こっていないかのようにぼうっと立ち尽くす…。
『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』はスティーブン・キングの原作小説の中から、前半にあたる少年時代の物語が描かれる。2019年公開予定の続編では、大人になった登場人物らとペニーワイズの戦いが描かれる。”それ”はどんな姿で現れるのだろう。
映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』は2017年11月3日より公開。
Source:http://www.independent.co.uk/arts-entertainment/films/news/it-movie-pennywise-deleted-scene-cut-2016-draft-script-deleted-clown-1600s-child-eating-a8004431.html
http://variety.com/2017/film/news/it-star-bill-skarsgard-says-a-disturbing-flashback-scene-was-cut-from-the-movie-1202561350/
https://www.reddit.com/r/ItTheMovie/comments/6zmf23/a_removed_scene_from_the_movie_about_abigail_and/