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『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』血糊1万7,000リットルを使用、世界記録更新か ─ スケール倍増、「ロード・オブ・ザ・リングみたい」

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。
©2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

スティーヴン・キング原作、大ヒットホラー映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2018)の完結編『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』の撮影では、なんと1万7,000リットルもの血糊が使用されていたという。

2019年7月17日(米国時間)、ポップカルチャーの祭典「サンディエゴ・コミコン」のステージに、アンディ・ムスキエティ監督やジェームズ・マカヴォイ、ジェシカ・チャステインらが登場。そこで本作に使用された血糊の量が明かされている。ステージでは「(映画1本の)血糊使用量の世界記録を更新した」とも語られたというが、これが真実なのかジョークなのかは不明。とにかく、ものすごい量の血糊が使われていたことは確かだ。

予告編でも血まみれの姿を確認できるジェシカだが、映画のクライマックスでは“完全なる血まみれ”になって撮影に臨んだそう。当初、アンディ監督は画面に映る部分だけを汚して撮影しようとしていたというが、ジェシカ自身が全身血まみれになることを望んだとか。しかし、血糊は液体の温度が上がってしまわないように作られていたため、血まみれになったジェシカは凍えるような寒さを味わったという。

「撮影の合間、ほかのみんなは快適そうでしたけど、私は血のベビープールに浸かっていたんですよ。」

IndieWireにて本作のスケールの大きさを明かしたのは、大人になったリッチー役を演じたビル・ヘイダーだ。アフレコ作業にあたって映像を見せてもらったというビルは、「ものすごいスケールでした」と語っている。

「アンディ・ムスキエティ(監督)がシーンを見せてくれたんですけど、スケールがすごく大きくて。前作よりも大きいですよ。まるで『ロード・オブ・ザ・リング』みたいに壮大なホラー映画です。」

ビルいわく、撮影現場でも、1本の映画ではかつて経験したことがないほど多くのセットが建てられていたとか。「『グーニーズ』に出てるみたい。子役たちとは“こんなにすごいの経験したことある?”って話をしましたよ」。ただしスケールが大きいぶん、やはり撮影も大変だったそう。ジェシカに限らず、出演者たちは、一日の撮影が終わるころには「ドロドロになっていた」というのだ。

泥や大量の血糊、汗とか、そういうものでみんなドロドロになってましたね。汚れを落とすためにシェービングクリームを塗ってもらうんです。腕から脚、顔、首、耳まで。昔ながらのシェービングクリームを浴びると、それが一番よく落ちるんです。だから、一日の終わりは本当に気持ちよかったんですけどね。」

ちなみに監督は、そんな環境下で一切妥協することなく、しかし出演者を思いやりながら撮影を進めていたとのこと。「何度もテイクを重ねましたよ。彼は自分が作りたいものがハッキリしているので、とにかく撮れるまで続けるんです」。もっとも出来上がった映像を見たビルは「報われたと思いました、すごく良かったです」と語っている。ともかく、全貌は映画館でのお楽しみだ。

映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』は2019年11月1日(金)全国ロードショー

『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』公式サイト:http://itthemovie.jp/

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Sources: Variety, IndieWire

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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