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『IT/イット THE END “それ“が見えたら、終わり。』上映時間が判明、予想以上の長尺に ─ 試写で好評、監督も自信明かす

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。
©2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

スティーブン・キング原作『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)の続編にして完結編、映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』の上映時間が判明した。2019年9月6日の米国公開を控え、ついに映画が完成を迎えたのである。

イギリスの映像審査機関、全英映像等級審査機構によると、『IT/イット THE END』の上映時間は2時間49分11秒。2019年7月下旬、編集段階では2時間45分と伝えられていたが、さらに若干ボリュームアップしての完成となったようだ。アンディ・ムスキエティ監督は、当時「非常に良いテンポで、観た人から不満は出ていません」と語っていた。

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。
©2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

『IT/イット THE END』が2時間49分という長尺になったことには、ハリウッドの大手スタジオの長尺作品に対する考え方が変化しつつあることも透けて見えるように思われる。たとえば、上映時間3時間の『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)が『アバター』(2009)を抜いて全世界興行収入ランキングの首位を獲得したことは、上映時間ではなく、観客やファンが作品をどれだけ愛しているか、作品の完成度が高水準に達しているか、そして映画そのものがいかなる“事件性”を帯びているかがヒットのカギを握っていることの証左になっただろう。

逆にいえば、『IT/イット THE END』がこれほどの長尺で公開されることは、ワーナーが作品の出来に大きな自信を抱いており、前作のファンにも大きな信頼を寄せていることを物語ってもいる。よくよく考えてみれば、2時間49分の大作ホラー映画を映画館で観られる機会なんてそうそうないはず。このボリュームをもって完結する前後編、すでにある程度の“事件”になっているのでは…?

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。
©2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

ちなみにアンディ監督によると、撮影した素材を最初に編集した際、本作は「4時間になってしまった」そう。その際、「簡単にカットできることもあるし、物語の本質に影響は出ない」との判断から大幅に削除を施したことが判明している。それゆえ、すでにディレクターズカット版の発表が宣言されている本作だが、アンディ監督は「(劇場公開版に)メチャクチャ怖いシーンは全部入ってます」と述べている。存分に大スクリーンで怖がることにしよう。

映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』は2019年11月1日(金)全国ロードショー

『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』公式サイト:http://itthemovie.jp/

上映フォーマットいろいろ、どれで観てもええんやで

Source: bbfc

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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