『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』総興行収入2,000億円を突破 ― しかし米国興収は『ブラックパンサー』に届かない可能性

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の総興行収入(米国・海外合計)が、2018年5月20日(米国時間)付で18億ドルを突破。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)に次ぐ史上第4位となったことがわかった。日本円に換算して約2,015億円(※1ドル約111円換算)と聞けば、その大ヒットぶりをイメージしていただきやすくなるだろうか……。
4月27日に米国・日本などで劇場公開を迎えた『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は、同じく米国時間の5月20日時点で米国興収5億9,500万ドルを記録。米Forbes誌は、公開27日後にあたる5月23日にも米国興収6億ドルを突破するとみている。『ブラックパンサー』(2018)が31日で達成したところを、わずかに上回るスピードで到達する見込みだ。
ただし同誌は、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の米国興収は約6億5,500万ドル前後で落ち着くと予想。『タイタニック』(1997)の6億5,936万ドルを抜いて史上第4位に入れるかどうかがポイントとみており、これが的中すれば本作は『ブラックパンサー』の6億9,778万ドル(5月20日時点)という成績には届かないことになる。まさか黒豹陛下、しれっとサノスから逃げ切ってしまうのか……?(ちなみに『フォースの覚醒』は6億ドルの大台をわずか12日間で達成している。)
衝撃のロケットスタートを見せた『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が単独映画『ブラックパンサー』に及ばない可能性が出てきた背景には、前者が“お祭り映画”でありながら、それでもマーベルファンや映画ファンを中心に盛り上がっている傾向がある(そうならざるを得ない)ことを指摘しうるだろう。米国で黒人社会のみならず社会全体を巻き込むムーブメントとなった『ブラックパンサー』は、シリーズ第1作という間口の広さもあいまって、今もなお客足を伸ばし続けていることからもわかるように、非常にく広い層へと訴えかける力を有していたわけである。
しかし『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が『ブラックパンサー』や『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』以上に強いのは米国よりもむしろ海外だった。
米国時間の5月20日付で、本作の海外興収は12億1,870万ドルを突破。現時点で米国興収の2倍以上を記録しているほか、『ブラックパンサー』の海外興収の約2倍、さらには『フォースの覚醒』の海外興収すら超えているのである。韓国や中国ですさまじい大ヒットを記録していることはすでに伝えられている通りだが、総興行収入が18億ドルを突破したカラクリはここにあったのだ。
なお、総興行収入ランキングの第3位である『フォースの覚醒』は20億6,800万ドルなので、ここで再び米国初動成績以来の『フォースの覚醒』超えを達成する可能性は十分認められる。ちなみに第2位は『タイタニック』の21億8,700万ドル、第1位は『アバター』(2009)の27億8,800万ドルだ。ジェームズ・キャメロン監督、恐るべし……。
映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日より全国の映画館にて公開中。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』公式サイト:http://cpn.disney.co.jp/avengers-iw/
Sources: Forbes, Box Office Mojo
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