『アベンジャーズ』第3作&第4作でヒーローの死亡が有力に ― 監督が「誰を殺していいのか知っていた」と発言

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』および『アベンジャーズ/エンドゲーム(邦題未定、原題:Avengers: Endgame)』は、2008年に始動したマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の大きな転換点となる作品だ。2012年『アベンジャーズ』で主要キャラクターを演じた俳優たちは、第4作をもってマーベル・スタジオとの出演契約を満了するのである。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』および第4作をめぐっては、かねてよりキャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスが卒業を示唆するなど、ヒーローたちが退場する展開が有力視されていた。しかし、その退場はどうやら穏やかなものではなさそうである。米Vanity Fair誌に、アンソニー・ルッソ監督が語っている。
マーベル・シネマティック・ユニバースの「終わり」と「始まり」
アンソニー&ジョー・ルッソ監督は、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)と『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)でメガホンを取り、群像劇を巧みなバランス感覚で見せつつ人間ドラマを丁寧に掘り下げる手腕が印象的だった。『アベンジャーズ』第3作&第4作への起用は、まさにそうした側面を評価されてのものだろう。
では、二人は『アベンジャーズ』2作品を撮り終えたあと、MCUをどこへ向かわせるつもりなのか……。インタビュアーの問いかけに応じたアンソニー監督の答えは意外なものだった。
「これらの映画(『アベンジャーズ』第3作&第4作)の後に何が起こるのか、ということには一切関わっていないんですよ。僕たちが知っているのは、誰を殺していいのか、ということだけなんです。そのあとマーベルが何を計画しているのか、考えてすらいませんね。すべてのキャラクターが終わるわけではなくて、終わりを迎えるキャラクターもいる。だから、その先へ進んでいくキャラクターもいます。とても複雑ですし、だから、きれいな結末ではないですよ。」
もっともMCUを追いかけてきた観客は、すでに重要なキャラクターが物語を去っていく姿を目撃しているではないか……。
以下の内容には、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)の重大なネタバレが含まれています。

マーベル・スタジオからの信頼が厚い、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガン監督は、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で起こる出来事を「自然な進化」だと話している。
「よく似た映画を作りつづけることはできません。同じ映画を何度も作ることはできないんです。マーベルが生き残ろうとするのなら、やや別のキャラクターで映画を作り始めなければならないし、キャラクターを殺すことも認めていかなければなりません。興味を持ちつづけてもらえるような何かを用意しなければならないんです。」
では、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』でマイケル・ルーカー扮するヨンドゥが高潔な死を遂げたことは、来たるヒーローたちの死に先がけてのものだったのだろうか?
「影響を与えているかもしれませんね。でもそういう意図ではなかったんですよ。」
映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日より全国ロードショー。
Source: https://www.vanityfair.com/hollywood/2017/11/the-future-of-the-marvel-cinematic-universe-robocop
© Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータ イメージ