『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』製作費、1日あたり4,900万円かかっていた ― 監督「予算オーバーしちゃった」

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は、現在全世界で空前の大ヒットを記録している。米国・全世界のオープニング興行収入で『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)をしのぐ歴代最高記録を叩き出したあと、公開後7日間で全世界興収8億ドルを突破。さらに再び『フォースの覚醒』の記録を塗り替えて、世界興収10億ドルの大台に史上最短の11日間で到達した(『フォースの覚醒』は12日間)。
しかしこの映画、興行収入もヤバいが製作費もヤバい。
アンソニー&ジョー・ルッソ監督によれば、なんと『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と『アベンジャーズ/エンドゲーム(邦題未定、原題:Avengers: Endgame)』の連続撮影では1日に45万ドル(約4,900万円※1ドル約109円換算)を費やし、しかも結果的に予算をオーバーしてしまったのだという。
未だ掴めない『アベンジャーズ』製作費の謎
2018年5月6日現在、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の製作費については正確な情報が出されておらず、いくつかの報道などで言及される程度だった。2017年3月には“第4作とあわせて10億ドル”という証言がなされていたものの、2018年4月、米Wall Street Journal誌は『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』単独で約3億ドルと伝えられている。
このたびルッソ監督が出演したラジオ番組「Sway’s Universe」では、本作の製作費について「3億2,000万ドル以上」と語られた。監督を目の前に語られているあたり、この情報がもっとも真相に近いとみてよさそうだ。ただし気になるのは「以上」という部分で……。
番組MCから「高額の予算をどのように振り分けたんですか?」と尋ねられると、ジョー監督は「出演者が全部持っていきました」とジョークで応答。アンソニー監督も「ほとんどダウニー(ロバート・ダウニー・Jr.)です」と笑わせた。
しかし「全部」というのは冗談にしても、豪華スターばかりの出演者に多くが費やされたことは間違いないようである。ジョー監督は製作費の内訳について、このように解説している。
「(製作費を)分類すると、出演者が大きな割合を占めていますね。(『インフィニティ・ウォー』までに)18本の映画が大成功していて、映画がヒットしたということは、出演者(のギャランティ)はさらに高くなるわけですから。この手の映画にはVFXにも非常にお金がかかるので、(それだけで)何億ドルにもなります。この二部門に一番お金がかかっているんです。」
しかも大作映画を作る場合、そうしたスター俳優の出演料やVFXの予算はもちろん、そもそも日々の撮影を行うだけで高額な費用が発生するという。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の撮影は2017年1月に始まり、『アベンジャーズ』第4作の撮影は2018年1月に終了した。合間に2週間の休止期間を設けてはいるものの、丸一年にわたって撮影が実施されていたわけで……。
「毎日製作を行うだけで、ものすごくお金がかかることがあるんです。[中略]1日につき平均で35、40、45万ドルが製作を続けるだけに費やされていました。」
そこでMCから「予算を超えちゃったらキツいですね」と言われたジョー監督は「超えちゃったんですよ(笑)」と一言。そこにアンソニー監督は、また強烈なコメントを加えている。
「皮肉なもので、どれだけお金があってもどこかで使い切ってしまうんです。おかしな話ですよ。」
3億2,000ドルという製作費が予算を超えて実際に使用された金額なのか、それとも事前に決められた予算の金額なのかはわからない。さて、『アベンジャーズ』第4作にはどれだけの製作費が費やされた(これから費やされる)のだろうか?
映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日より全国の映画館にて公開中。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』公式サイト:http://cpn.disney.co.jp/avengers-iw/
Sources: Sway’s Universe, ComicBook.com, ComingSoon.net