『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』初期脚本、キャプテン・アメリカとエージェント13の同棲設定あった

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、インフィニティ・ストーンと宇宙の生命をめぐり、アベンジャーズを中心とするヒーローたちとサノスが激突するストーリーだ。大勢のキャラクターを操る上では、脚本段階でシーンの取捨選択が厳しく行われたという。
このたび脚本家のクリストファー・マルクス&スティーブン・マクフィーリーは、『インフィニティ・ウォー』の初期脚本に、スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカとシャロン・カーター/エージェント13が同棲していたという設定があったことを明かしている。
脚本執筆の試行錯誤
米Yahoo! Entertainmentのインタビューで、マルクス&マクフィーリーは、『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』ではサノスとインフィニティ・ストーンをめぐる物語に集中したと説明。ブルース・バナー/ハルクが『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)で登場した惑星サカールからどうやって地球に戻ってきたのかを仲間に説明するシーンも執筆されたようだが、この観点からカットされたという。
この話題の中で、マクフィーリーは「スティーブとシャロン・カーターは、一緒に暮らしていて、そしてうまくいかなくなったのだというアイデアがありました」と語っている。この設定は脚本の初期段階に検討されていたもので、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長によって却下されたようだ。マルクスいわく「ケヴィンが現れて“何ですか、これは?”と言ったんです」。脚本作業では、あらゆる可能性を検討するのだとマクフィーリーは強調している。
『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』にシャロン・カーター/エージェント13は登場しておらず、現時点で最後の出番となっているのは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)だ。同作でスティーブとシャロンは非常に良い関係にあったが、その後、シャロンがどうなったのかはわからない。スティーブは『シビル・ウォー』の結末で追われる身となったため、シャロンと同棲していたにせよ、それは決して明るいだけの共同生活ではなかっただろう。ひとまず想像できるのは、『シビル・ウォー』後もシャロンはスティーブをサポートしていたらしいということのみである。
とはいえ、「スティーブとシャロンが同棲していた」という設定はあくまで検討されたアイデアにすぎず、現在の公式設定ではない。必要以上に多くを記すことはしないが、スティーブの物語全体を俯瞰した時に、この設定を採用しなかったことは正解だったと考える向きもあるはずだ。
では結局のところ、スティーブとシャロンは『シビル・ウォー』の後どうなってしまったのか? 既報によると、エージェント13は、サム・ウィルソン/ファルコンとバッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャーの単独ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー(邦題未定、原題:The Falcon and The Winter Soldier)」にて久々の登場を果たす見込み。『シビル・ウォー』でスティーブ&シャロンの様子を頷きながら見ていたサム&バッキーなら、スティーブとの関係をシャロンから直接聞き出してくれるかもしれない……?
ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー(邦題未定、原題:The Falcon and The Winter Soldier)」は、ディズニーの映像配信サービス「Disney+」にて2020年8月に米国配信予定。