『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』キャプテン・アメリカ、終盤まで登場しない構想あった ― 監督「みんなに怒られた」

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)のアンソニー&ジョー・ルッソ監督が、脚本作業中、キャプテン・アメリカを物語終盤まで登場させない構想を練っていたことを明かした。米Entertainment Tonightのインタビューにて、二人は登場人物のバランスや扱い方について語っている。
この記事には、映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のネタバレが含まれています。

キャプテン・アメリカ、ワカンダ戦で初登場の構想あった
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のキャプテン・アメリカの扱い方について、制作の初期段階を回想して「マーベルのみんなが僕たちに怒ってましたね」と語るのはアンソニー・ルッソ監督だ。
「僕たちは彼(キャプテン・アメリカ)を映画の終盤に出そうとしていましたから(笑)。僕たちはそのポイントがふさわしいと思ったんですが、しばらくしてみんなから“もっとキャップが必要ですよ!”って言われて。」
ルッソ兄弟によれば、二人は当初、キャプテン・アメリカを映画終盤のワカンダ戦で初登場させる計画だったという。発売されるブルーレイの音声解説には、そのプランがもう少し具体的に語られているそうだ。
実際の映画本編では、最後にワカンダへと到着するのはソーとロケット&グルートだった。彼らの登場シーンは映画のハイライトとなっており、脚本家のクリストファー・マルクス&スティーブン・マクフィーリーは“あの場面ありき”で本編全体を構築していったことを明かしている。しかしジョー監督はこう語る。
「ワカンダの戦闘で、彼(キャプテン・アメリカ)にはソーのようにド派手な登場を用意していたんです。もともとはキャップの役割だったんですよ。」
しかし結果として、キャプテン・アメリカは映画の前半から折に触れて登場し、ヴィジョンをワカンダへと連れて行き、その地を最後の砦としてサノスや手下たちとの激しい闘いに臨む。そうした変化は、ごくシンプルなひらめきによって生じたものだったそうだ。
「キャプテン・アメリカは逃亡中で誰にも見つけることができないんだ、と考えていました。だから(映画の終盤で登場させるのが)説得力のある扱い方だと思っていたんです。しかも僕たちは(登場人物の)数を減らそうとしていましたからね。そうすれば(物語の中で)全員を追うことができる。でもそのあと、ヴィジョンとワンダを守るため、スコットランドに彼を登場させるのはすごくいいと気づきました。」
その一方、アンソニー監督は、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)の内容を物語の前提としてきちんと位置づける重要性についても語っている。キャプテン・アメリカは前半から登場するが、それゆえに“ある事実”がきちんと示される必要があったのだ。
「キャップとトニー(・スターク)が道を違えてしまったから、アベンジャーズが分裂してしまったから、彼らはサノスに敗れるんです。一緒にいない、分裂してしまったからです。」
映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』MovieNEXは2018年9月5日発売。
Sources: ET, ComicBook.com, CB