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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』物語の時系列が判明 ― 『シビル・ウォー』後のキャプテン・アメリカはどうしていたか

マーベル・シネマティック・ユニバースの熱心なファンが作品ごとに注目するもの、それは物語の時系列だ。それゆえ『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)が公開された際には、『アベンジャーズ』(2012)と年数の計算が合わないとしてファンの間で大きな議論が起こったほどである(「8年後問題」)。

このたび、一連の物語がクライマックスを迎える映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の時系列が判明した。アンソニー&ジョー・ルッソ監督、ブラック・ウィドウ役のスカーレット・ヨハンソンがインタビューで明かしている。

注意

この記事では、映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の内容に言及しています。

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物語の舞台は『シビル・ウォー』から約2年後

2017年夏、アンソニー&ジョー・ルッソ監督は『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の撮影現場で米国メディアの取材に応じている。そこで二人は、本作のストーリーについて『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)を参照しながら端的に明かしているのだ。

アンソニー: 必然的に『シビル・ウォー』の結末から直接繋がったものになります。あの作品で描かれた分裂から、この映画は始まるんです。

ジョー: (時間は)だいたい2年くらい経ちますね

したがって『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は、『シビル・ウォー』から2年後を舞台とした物語になるわけだ。その間、バラバラになってしまったヒーローたちは一体どうしていたのか……。

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)より (C)2016 Marvel

Entertainment Tonightのインタビューに応じたスカーレット・ヨハンソンは、監督と同じく物語の時代設定が「『シビル・ウォー』から2~3年後」であることを明かしたあと、キャプテン・アメリカやブラック・ウィドウがどんな活動を続けてきたかを語っている。

「私たちの演じるキャラクターは、(『シビル・ウォー』以降)悟られないよう、反テロ部隊の活動に参加してきたんです。政府の支援も受けず、大衆にも支持されないまま、多くのミッションに関わっていたんだと思いますよ。逃亡者のようにして、一般の人々のためベストを尽くそうとしてるんです。導いてくれる人や、支えてくれる人はいないんですけどね。」

『シビル・ウォー』以降のキャプテン・アメリカたちの様子は、米国で刊行されたコミック“Marvel’s Avengers: Infinity War Prelude”にもわずかに描かれている。本編では潜伏して活動する彼らの姿や、ヒーローとしてのカムバックを果たす姿をきっと見ることができるはずだ。

なおマーベル・シネマティック・ユニバースの時系列について、アンソニー・ルッソ監督は「常に、前回の映画が公開された時期を基準に考えていますよ」と述べている。つまり『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で描かれるのは2018年4月頃に起こる出来事なのか……とも思われるが、以前ケヴィン・ファイギ社長はこんなことを口にしていた

「新聞があったり、あるいは年号を言葉で示したりと特別なことをしていない限り、それぞれの映画に年代を定めたことはありません。“この映画は2017年11月公開だから、2017年11月が舞台に違いない”という仮定があるかと思いますが、それは違うんです。」

したがって、本作の時系列を西暦まで落とし込んで考えるのは時期尚早というものだろう。『シビル・ウォー』から約2年後の物語であるということ、今はひとまずそこまで理解したところでとどめておこう。

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日より全国ロードショー

Sources: Comicbook.com(1, 2), ET
©THE RIVER 

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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