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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』トニー・スタークの未公開シーンが新たに判明 ― キャプテン・アメリカとの関係強調

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
© Marvel Studios 2018

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)より、ロバート・ダウニー・Jr.演じるトニー・スターク/アイアンマンの未公開シーンが新たに判明した。

このたび、劇場公開から7ヶ月以上が経過して明かされたのは、本作のBlu-rayにも収録されなかった“幻のシーン”。米Collider主催の上映イベントにて、ジョー・ルッソ監督が詳細を語っている。

この記事では、映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』冒頭シーンの内容に言及しています。

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
© 2018 MARVEL

『シビル・ウォー』キャプテン・アメリカの携帯電話

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でトニーが登場するのは、映画の冒頭、公園でペッパー・ポッツとウォーキングをしている場面だ。ここでトニーは夢の話をペッパーに聞かせているが、ジョー監督によると、このトニーの初登場シーンには別バージョンが存在するという。制作終盤、追加撮影の段階で別バージョンが実際に撮られていたようだ。

「ペッパーとトニーのシーンに新たなものを足そうとしていました。オープニングには別のシーンがあって、トニーが庭の芝生で椅子に座っていて、キャップ(キャプテン・アメリカ)からもらった電話を見つめている。トニーが電話を手の中で転がしているんです。今でもトニーはスティーブ(・ロジャース)との仲違いについて考えている、ということを改めて強調したいと思っていました。そこにペッパーがやってきて、ドクター・ストレンジも家を訪ねてくるんです。」

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)の出来事を映画の冒頭で強調しておくというアイデアは、おそらく、ドクター・ストレンジの屋敷(サンクタム・サンクトラム)でキャプテン・アメリカの携帯電話が登場することを見越してのものだろう。トニーとスティーブの関係性を明確に示しておきたかったものとみられるが、このバージョンは結果的にお蔵入りとなった。

「公園のシーンと比較したんですが、公園の方が(シーンに)エネルギーがあったので、そっちで映画を始めることにしました。時々なにかを足そうとするんですが、うまくいきませんね。」

ジョー監督いわく、Blu-rayにも収録されていない未公開シーンは「このシーン以外は基本的にありません」とのこと。製作費などの制約があるため、脚本段階で必要なシーンを厳密に精査したということだ。ちなみにBlu-rayの特典映像には、公園のシーンでやむなくカットされてしまった場面が収録されている。もしも今回判明したバージョンが本編に採用されていた場合、公園のシーンが丸ごとお蔵入りになっていたのだろう。とはいえ、トニーがキャップの電話を見つめているシーン、単独でも見てみたかった…!

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』MovieNEXは発売中。『アベンジャーズ/エンドゲーム(邦題未定、原題:Avengers: Endgame)』は2019年4月26日(金)公開予定。

Source: Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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