アメコミ界の伝説、ジャック・カービーの人生を紐解く ─ 評伝本『アメコミの“キング”と呼ばれた男』コミック原稿や写真などビジュアル充実

スタン・リーと並び、アメコミ黄金期を支えた“レジェンド”のひとり、ジャック・カービーの人生をたどる本格ビジュアル評伝『ジャック・カービー アメコミの“キング”と呼ばれた男』が、フィルムアート社より2019年12月25日(水)に発売される。
ジャック・カービーといえば、いまや映画でもおなじみの存在であるX-MENやキャプテン・アメリカ、ハルク、ファンタスティック・フォー、マイティ・ソー、ブラックパンサー、アベンジャーズなど、数々のスーパーヒーローを生んだ人物。本書は、その存在と功績を日本で初めて本格的に紹介する一冊となる。
オーストリアの移民の子としてニューヨークの窮屈な長屋で幼少期を過ごしたジェイコブ・カーツバーグ(カービーの本名)は、いかにして「ジャック・カービー」としてヒーローを描いたのか。人気キャラクターの誕生秘話はもちろん、スタン・リーとの仕事と確執、マーベル/DCコミックスの移籍、正当な報酬を得られずに経済的な不安を抱えながら仕事に取り組む姿まで、人生の光と影が余すところなく記述された。
また本書は、カービーの人生を文章で振り返るのみならず、貴重な写真や原稿、ビジュアルを、未発表のものも含めて多数収録。アーティストとしてのカービーの人生を立体的に浮かび上がらせる、資料的価値の高いアメコミファン必読の一冊でもある。
著者はジャック・カービーのアシスタントを務めたマーク・エヴァニア。序文は『アメリカン・ゴッズ』ニール・ゲイマンが執筆。日本語訳は中山ゆかりが担当し、コミック翻訳・監修は、これまで多くのアメコミを翻訳家として日本の読者に届けてきた吉川悠が務めた。
なお、来たる2020年には、ジャック・カービーのコミックを原案とするマーベル・シネマティック・ユニバース作品『エターナルズ(原題:Eternals)』が公開予定。カービーによる目を見張るイマジネーションが、2020年のスクリーンに現れるのだ。また、これを機に、世界中でカービーの名前が聞かれることも期待される。映画の公開に先がけて、ぜひその世界を評伝で味わってほしい。
『ジャック・カービー アメコミの“キング”と呼ばれた男』書誌情報
書名 | 『ジャック・カービー アメコミの“キング”と呼ばれた男』 |
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著者/序文 | 著=マーク・エヴェニア/序文=ニール・ゲイマン |
訳者 | 訳=中山ゆかり/コミック翻訳・監修=吉川悠 |
発売日 | 2019年12月25日(水) |
判型/ページ数 | B5判/264頁 |
価格 | 本体 4,800円+税 |
ISBN | 978-4-8459-1825-6 |
出版社 | フィルムアート社 |