クリス・ロック、ウィル・スミスのビンタ後に謝罪試みていた「傷つけるつもりじゃなかった」 ─ ジェイダ・ピンケット・スミスが沈黙破る

第94回アカデミー賞授賞式の場でプレゼンターのクリス・ロックから自身の頭髪をジョークのネタにされたジェイダ・ピンケット・スミスが、米People Magazineとのインタビューで騒動について口を開いた。いわく、ロックはウィル・スミスから平手打ちを受けた直後、ジェイダに謝罪を申し入れていたという。
騒動以来コメントを控えていたジェイダは、ロックの行動を振り返り、「ステージ脇まで降りてきて、“傷つけるつもりじゃなかった”と私に謝罪しようとしていました」と明かしている。これに、ジェイダは「今は話せない、クリス。これはいつものことじゃない」と応じたそうだ。
ジェイダが“いつものこと”と言ったのは、以前にもロックからネタにされた経験があったため。「2016年のオスカーでのことだったと思いますが、前にもそういうのがあって。私が1980年代に映画業界に入る前にもあったかな」。2016年のアカデミー賞授賞式のホストを務めたロックは、俳優部門において有色人種の俳優が1人もノミネートされず多様性が欠如していることを理由に授賞式をボイコットしたジェイダをモノローグでネタにしていたのだ。
ジェイダは、自分がホストを務める授賞式をボイコットされたロックが「気分を害したのではないか」と考えている。「そういった意図は私にはなかったですし、大きな誤解がありました。私も彼に電話して、“大丈夫?アカデミー賞のことは声を上げているけど、あなたの幸運は祈ってる”って言ってあげればよかったのかもしれません」。
それから6年後、再びロックからネタにされ、今回はスミスの平手打ちにより世界の注目を集めることになった。ジェイダは、スミスの行動を「お芝居だ」と思っていたという。「“ウィルが彼を殴るはずがない”と思いました。彼が席に戻って話し出して初めて、これは芝居なんかじゃないと気付きました」。
現在の心境について、ジェイダは「コメディアンは、そういうことをするものでしょう。人が自分自身やアートをどう表現するのかについてとやかく言うために話しているのではありません」としながらも、「もちろん何度か感情を傷つけられました。クリスにたくさん傷つけられました」と語っている。「でも結局、スポットライトに浴びるのには、こういったことはつきものです」。
騒動以降、ロックと「話していない」というジェイダ。彼女は「自分の望み」をこう語っている。「私は、今回の事をめぐるすべての誤解が片付き、平穏が訪れることを願っています」。
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Source:People Magazine