『モービウス』ジャレッド・レト、トイレ休憩中に車椅子を使っていた ─ 役作りのためと監督が証言

『モービウス』の主人公は幼い頃から血液の難病に苦しんでいた天才医師、マイケル・モービウス。その症状のため身体の弱いマイケルは、松葉杖を使って歩いている。主人公を演じたジャレッド・レトは、その松葉杖を撮影の合間にも使っていたのだという。
ジャレッド・レトといえば、『ダラス・バイヤーズクラブ』(2013)や『ハウス・オブ・グッチ』(2021)などで身体変化を伴う様々な役作りを徹底的に行ってきたことで知られる。本作でもまた、そのこだわりぶりは健在だったようだ。ジャレッドは本作の撮影中、トイレ休憩の際にも松葉杖を離さなかったという。それはもちろん役を維持しつづけるためのものだが、それではトイレ休憩の時間が長くなってしまうため、代わりに車椅子を使うことになったそうだ。
この度、Uproxxのインタビューにてメガホンをとったダニエル・エスピノーサ監督は、このジャレッドの役作りの真相について尋ねられたところ、「イエス」と認めている。「ジャレッドが考え、そして信じていたことは、ノーマルなマイケル・モービウスを演じているときにも、その動きの痛みを知ることだったのでしょう。なぜなら、その痛みを彼はずっと抱えてきましたから。たとえ、彼が生きていて強いとしても、そこには違いがあるはずだと」。
松葉杖なしでは歩くことがままならなかったマイケルだが、のちにコウモリの血清を自身の体に投与したことにより、全身から力がみなぎり隆起した筋肉で覆われ、超人的な移動速度や飛行能力、レーダー能力を手にする。しかしその代償として、血への渇望が抑えきれなくなってしまう。
マイケルがそれまで感じていた痛みを理解することこそが、ジャレッドにとっての重要な役作りだったというわけだ。エスピノーサ監督もまた、「役者は全員、このプロセスを信じています。そして監督というのは、その作品を出来る限り良いものにするためであれば、何でもサポートするものなのです」と支持している。
『モービウス』は公開中。
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Source:Uproxx