ジム・ジャームッシュ監督の特集上映が開催決定 ─『ストレンジャー・ザン・パラダイス』『コーヒー&シガレッツ』『パターソン』など12作品が上映へ

ジム・ジャームッシュ監督作初の大規模特集上映「JIM JARMUSCH Retrospective 2021」が開催されることが決定した。2021年7月2日(金)から22日(木)までの3週間限定で、新宿武蔵野館、ヒューマントラスト有楽町、渋谷シネクイント、アップリンク吉祥地の4館で実施される。

インディペンデント・シーンを牽引し、長年にわたり世界中の映画人たちから愛されリスペクトされてきたジム・ジャームッシュ。日本でも1980年代後半から、1990年代のミニシアターブームをささえ、そして日本の映画人たちにも大きな影響を与え、映画愛好家から熱烈な人気を誇っている。2017年に日本公開された『パターソン』ではクチコミにより、国内で記録的なヒットとなった。シネフィルから若者まで多くの観客を魅了してきた鬼才監督だ。
このたび上映されるのは、ジャームッシュ監督の大学卒業制作にして、これまで観たことのないオフビートなスタイルで、世界中の観客を虜にした初長編作『パーマネント・バケーション』(1980)。カンヌ国際映画祭で受賞を果たし、その名を一躍世界中に知らしめた『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(1984)。“酔いどれ詩人”の異名を持つカリスマシンガーのトム・ウェイツ映画初主演作『ダウン・バイ・ロー』(1986)。工藤夕貴と永瀬正敏が出演し話題を呼んだ『ミステリー・トレイン』(1989)など、世界中が大きな影響を受けた名作が並ぶ。
さらに、ウィノナ・ライダーら豪華俳優陣が、5つの都市を舞台に、タクシーの車内で起こる出来事を描いた映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』(1991)。ジョニー・デップ主演、ニール・ヤングの即興演奏に魂を揺さぶられる西部劇『デッドマン』(1995)。ヒップホップと武士道が融合、フォレスト・ウィテカーがサムライの殺し屋を演じた『ゴースト・ドッグ』(1999)など、実験的な作風に挑んだ1990年代の人気作もラインナップされている。
個性豊かな俳優やミュージシャンやコメディアンが次々に登場する短編集『コーヒー&シガレッツ』(2003)。ティルダ・スウィントンとトム・ヒドルストンが“吸血鬼”に扮する、異色のラブストーリー『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』(2013)。アダム・ドライバーがバスの運転手を演じ、何気なくもかけがえのない日常を綴った『パターソン』(2016)。バンド「ザ・ストゥージズ」のドキュメンタリー『ギミー・デンジャー』(2016)。そして、ジャームッシュファンにも記憶に新しい、アダム・ドライバーやビル・マーレイらオールスターキャストによる『デッド・ドント・ダイ』(2019)の計12作品が上映される。
上映劇場・各上映作品
【新宿武蔵野館】
- 『ダウン・バイ・ロー』
- 『デッドマン』
- 『コーヒー&シガレッツ』
- 『デッド・ドント・ダイ』
【ヒューマントラストシネマ有楽町】
- 『ストレンジャー・ザン・パラダイス』
- 『パターソン』
【渋谷シネクイント】※7月16日〜7月22日は、ホワイトシネクイントにて上映
- 『ミステリー・トレイン』
- 『ゴースト・ドッグ』
- 『ギミー・デンジャー』
【アップリンク吉祥寺】
- 『パーマネント・バケーション』
- 『ナイト・オン・ザ・プラネット』
- 『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』