【続報】『ジャスティス・リーグ』ジョス・ウェドン告発に支持・否定の動き、ジョン・バーグ「事実無根だ」

DC映画『ジャスティス・リーグ』(2017)サイボーク/ビクター・ストーン役のレイ・フィッシャーが、ジョス・ウェドン監督の撮影現場での振る舞いについて告発した騒動で、支持派の動き、否定の動きが現れ始めている。
レイは『ジャスティス・リーグ』で降板したザック・スナイダー監督に代わって映画を引き継いだジョス・ウェドン監督について、「現場でのキャストやクルーの扱いは下劣で、虐待的で、プロではなく、そして全くもって受け入れがたいものだった。彼は色々な面で、ジェフ・ジョンズとジョン・バーグによって生かされていた」と暴露。この直前には、以前ジョスを「素晴らしい人」と擁護した自身の過去を「全力で撤回したい」とコメントし、注目を集めていた。
レイ・フィッシャー支持派の動き
先のレイの「全力で撤回したい」コメントのSNS投稿には、ザック・スナイダー監督や、『ジャスティス・リーグ』スチールカメラマンのクライ・エノスが「いいね」を押している、『ジャスティス・リーグ』でワンダーウーマン役ガル・ガドットのスタントダブルを務めたケイトリン・バーレスが「(笑)いっしょ」と、バットマン役ベン・アフレックのスタントダブルのリチャード・セトローネも「よくやった、レイ」とリプライしているとの報告もある。また、米Forbs記者のエリック・カインは「ジョスが酷い振る舞いを告発されるのはこれが初めてじゃないよな」とコメントしている。
反論の動き
レイのツイートの中で、酷い態度を取ったというジョスを容認していたとして併せて非難されたジョン・バーグは、米Varietyに「我々がプロらしくない振る舞いを容認していたというのは、全くもって事実無根」と否定。むしろ、現場でのレイについて「“ブーヤー(Booyaa)”と言って欲しいと頼むと取り乱していた。アニメ版のサイボーグで有名なフレーズなのに」と反論している。
Wasn’t there, but I have known Joss for 17 years, I honestly can’t even imagine it and I have a pretty good imagination. https://t.co/Z6G9C7Md6c
— alan tudyk (@AlanTudyk) July 1, 2020
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)K-2SO役などで知られる俳優のアラン・テュディックは「当事者ではないけど、ジョスとは17年の付き合いだ。正直信じられない。印象はすごく良いのに」としてジョスを支持した。この投稿に「当事者じゃないんでしょ。終わり」と指摘されると、アランは「その通りだ」と補足。「当事者じゃないから、他人の出来事を否定するべきではない。それは無知なことだ。僕はジョスとの仕事での経験がある。彼は優しくて献身的で鮮やかで、面白い人だった。ハードワーカーな仕事人で情熱的で型破りだった。リスペクト」。
複雑なことになってしまったのは、アクアマン役のジェイソン・モモアだ。レイが告発ツイートを投稿した奇しくも同日、モモアはアニメ『フロスティ・ザ・スノーマン』の実写版映画で主人公の雪だるまの声優を務めることが発表されたが、この映画のプロデューサーというのがジェフ・ジョンズとジョン・バーグなのである。
ジョス・ウェドンは、愛娘の死を受けて製作から降板したザック・スナイダーの後を継いだ『ジャスティス・リーグ』後任監督。スナイダーの作風は壮大で重厚なものだったが、ジョスは明るく快活なものに変えた。公開された作品はファンの間で大きな賛否を呼び、スナイダー監督が本来意図していたバージョン、通称スナイダー・カットの公開を求める「#ReleaseTheSnyderCut」運動が盛んになった。これが結実し、ザック・スナイダーが改めて作品を完成させて2021年に米配信となることが決定している。
Source:Variety