『ジャスティス・リーグ』スナイダー・カット、続編に繋がる「大型の結末」を用意 ─ ただし続編の予定なし

DC映画『ジャスティス・リーグ』(2017)を初期構想に基づいて蘇らせる、“スナイダー・カット”こと『ザック・スナイダーズ・ジャスティス・リーグ(原題:Zack Snyder’s Justice League)』が、続編につながる「大型クリフハンガー」で終わることがわかった。ザック・スナイダー監督本人が米IGNにて認めた。
「クリフハンガー」とは、映画やドラマが最大の盛り上がりで幕を閉じる、あるいは新たな展開が始まるなどして、“次なる展開”への引きを作る作劇方法のこと。スナイダー・カットの製作にあたり、ザックは映画の結末さえも当初のビジョンに戻すことにしたようだ。なにしろザックが「もうあと2本作るはずだったから」と話しているように、『ジャスティス・リーグ』はもともと3部作構想だったのである。
「みなさん予想するように、別世界が存在する可能性を示唆しています。後の作品でやりたかったことの種を植えるような場面がありますよ。もし実現していたにせよ、見たままの展開にはならなかったでしょうが、そこから予想するのは簡単だと思いますし、しばらくはその話ができるでしょう。いわゆるクリフハンガーですよ。大型のクリフハンガーで終わります。」
ザックいわく、もともと『ジャスティス・リーグ』の続編では『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)でブルース・ウェインが予感していた破滅後の世界を舞台にする予定だったとのこと。ちなみに先日は、続編が実現していれば「ジョーカーがどうやってロビンを殺したのか、どうやってウェイン・マナー(ブルース・ウェインの邸宅)を燃やしたのか、ブルースとの間に起こった出来事をフラッシュバックで見せたかった」とも語っていた。
もっとも、スナイダー・カットのリリースを控えながら、ザックは『ジャスティス・リーグ』続編の製作には否定的だ。過去には「期待していません。道のりはあまりにも遠いし、それで良いと思う」と話したこともあれば、ポッドキャスト「I Minutemen」では、「僕と今後一緒にこの手の映画を作ることに、ワーナーは興味も希望も持っていない。僕の認識ではそれが現実です」と述べていたのだ。
本当にスナイダー・カットの続編が作られないとすれば、大型のクリフハンガーの“その先”はないということになる。しかし、新たな『ジャスティス・リーグ』の物語はいったいどんな幕切れを迎えるというのだろうか。その内容次第では、続編を求める声が噴出することも十分に考えられるが……?
Sources: IGN, I Minutemen