『ジョン・ウィック』過去3作おさらい、最新作『コンセクエンス』に備えよ ─ あらすじ、キャストまとめ

キアヌ・リーブス主演、映画『ジョン・ウィック:コンセクエンス』が公開となった。シリーズ第1作公開から9年。すっかりハリウッドの人気アクションシリーズへと成長した『ジョン・ウィック』の最新作では、伝説の殺し屋ジョン・ウィックが“報い”と決着をつけることになる。
これまで怒涛の戦いに身を投じてきたジョンに、どのような運命の裁きが下されるのか。その全貌を劇場で観る前に、過去作の物語を簡単に振り返ってみては。本記事では、過去3作のあらすじ、出演者&製作陣をまとめた。
『ジョン・ウィック』(2014)
曇天のニューヨーク、1人の男が悲しみに暮れていた。妻を病気で亡くしたのだ。妻は先立つ前、男に寂しい思いをさせまいと忘れ形見として一匹の犬を残していた。男は愛犬デイジーと共に静かな隠居生活を送っていたが、ある夜ロシアのマフィア集団が襲来。リビングで意識を取り戻すと、最愛の妻から贈られた犬が目の前で息絶えていた。
この男、かつては「ババヤガ」の異名を持ち、裏社会で恐れられた伝説の殺し屋だった。その名もジョン・ウィック。唯一の“家族”を殺されたことで殺し屋の血が再び騒ぎ出し、裏社会の拠点「コンチネンタルホテル・ニューヨーク」の支配人ウィンストンの助けを借りながら、ロシアンマフィアへの静かな復讐が始まる……。
主演を務めたのは、『スピード』(1994)や『マトリックス』シリーズなどで知られるキアヌ・リーブス。続編シリーズでも姿を見せるウィンストンとシャロンは、『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』(2011)黒ひげ役のイアン・マクシェーンと、「THE WIRE/ザ・ワイヤー」(2002-2008)のランス・レディックがそれぞれ演じた。ほか、マフィアのボス・ヴィゴ役に『ミレニアム』シリーズのミカエル・ニクヴィスト、ヴィゴの息子・ヨセフ役に「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)のアルフィー・アレン、ジョンの友人・オーレリオ役に『ムーラン・ルージュ』(2001)などのジョン・レグイザモ、ジョンの親友スナイパー・マーカス役に『スパイダーマン』シリーズのウィレム・デフォーが起用され、豪華キャストが作品を彩った。
監督を務めたのは、『マトリックス』シリーズでキアヌのスタントダブルを務めたチャド・スタエルスキと、ブラッド・ピットのスタントダブルで知られたデヴィッド・リーチ。共に『ジョン・ウィック』シリーズで監督デビューを果たした。スタエルスキは、続編シリーズでも監督を務めている。
『ジョン・ウィック:チャプター2』(2017)

ロシアン・マフィアの壊滅から5日後。新たな愛犬と再び隠居生活に戻ったジョンは、かつてイタリアン・マフィアのサンティーノと結んだ、絶対厳守の“血の誓印”による殺しの依頼を受ける。これを拒否したジョンは、妻との思い出が詰まった我が家を爆破され、再び復讐に打って出るのだった。
サンティーノから7億円の懸賞金を懸けられたジョン。殺し屋たちから追われながらも、壮絶なバトルロワイアルを勝ち抜き、サンティーノを追いつめる。しかし、そこは敷地内での殺人を禁じる聖域・コンチネンタルホテル。復讐に燃えるジョンは、ホテルの支配人ウィンストンの説得にも耳を貸さず、銃を構え……。
主演のキアヌと共に、イアン・マクシェーン、ランス・レディックらが揃って続投。共演には、バワリー・キング役で『マトリックス』シリーズのモーフィアス役で知られるローレンス・フィッシュバーン、サンティーノ役でイタリア人俳優のリッカルド・スカマルチョ、サンティーノのボディガードを務めるアレス役で『バイオハザード:ザ・ファイナル』(2016)のルビー・ローズ、サンティーノの妹ジアナのボディーガード・カシアン役に歌手のコモン、ロシアン・マフィアのボスであるアブラム・タラソフ役に「プリズン・ブレイク」(2005-2006)ピーター・ストーメアらが集結した。山本山の名前で知られた元大相撲力士のYAMAも殺し屋役で出演している。
『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019)

死の掟を破ったジョンは、裏社会を支配するハイテーブルから追われる身となる。与えられた猶予は1時間。世界中から命を狙われることになったジョンの逃亡劇が始まろうとしていた。
後ろ盾を失い、1,400万ドルの賞金首となったジョンに、刺客たちが次々と襲いかかる。満身創痍となったジョンは生き残りを賭けて、かつて“血の契約”を交わした女ソフィアに協力を求めるべくモロッコへ飛ぶ。しかし、最強の暗殺組織を従えた組織は、追及の手をコンチネンタルホテルまで伸ばしていた……。

新キャラクターのソフィア役を演じたのは、『007/ダイ・アナザー・デイ』(2002)『キャットウーマン』(2004)のハル・ベリー。アクション経験豊富なベリーは、劇中でスピード感満載な爽快アクションを見せてくれた。ほか、ジョンを追い詰める暗殺者・ゼロ役に『聖闘士星矢 The Beginning』(2023)のマーク・ダカスコス、ジョンの育て親ディレクター役に『女と男の名誉』(1985)のアンジェリカ・ヒューストン、巨体暗殺者アーネスト役に現役NBA選手でもあるボバン・マリヤノヴィッチらが脇を固めた。
『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023)

裏社会の掟を破り、粛清の包囲網から生還したジョン。地下に身を潜めながら、ハイテーブルから解放されるべく立ち上がる。 組織内での権力を得た若き侯爵グラモンは、聖域としてジョンを守ってきたニューヨークのコンチネンタルホテルを爆破。ジョンの旧友でもあった盲目の達人ケインを強引に引き入れ、ジョン・ウィック狩りに乗り出す。ジョンは追手から逃れるべく、日本の友人シマヅの協力を求めて大阪のコンチネンタルホテルを訪れる。果たして、ジョンはかつて忠誠を誓った世界との決着をつけて、真の自由を手にすることができるのか……。
キアヌらメインキャストに加え、共演としてケイン役に『イップマン』シリーズのドニー・イェン、グラモン侯爵役に『IT/イット』シリーズのペニー・ワイズ役で知られるビル・スカルスガルド、シマヅ役に『モータルコンバット』(2021)『ブレット・トレイン』(2022)などの真田広之らが集結。新潟県出身の世界的歌手、リナ・サワヤマがアキラ役でスクリーンデビューを飾った。
『ジョン・ウィック:コンセクエンス』は公開中。
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