『ジョン・ウィック』全作、キアヌ・リーブスと監督が日本で「山崎」「響」を呑みながら構想を練っていた ─ 第5作実現なるか

キアヌ・リーブス主演、『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019)から4年、『ジョン・ウィック』シリーズがついに帰ってくる。2023年3月24日に米国公開予定の第4作を前に、続く第5作の製作もすでに決定済みだが、これが発表されたのは2020年8月のこと。それから2年、現在も予定どおり製作に向けて企画は動いているのだろうか。このたびチャド・スタエルスキ監督はその答えとともに、これまでの『ジョン・ウィック』シリーズの構想が、キアヌとともにウィスキーをたしなみながら日本で練られていたという事実を明かしている。
『ジョン・ウィック』シリーズ第5作が発表された際には、第4作と連続で撮影を実施することが伝えられていた。ところが後の報道では、第4作のみを先に撮影することが報告されたのである。2022年7月には第4作の予告編が米国でお披露目となり、本編の公開が着実に近づく中、シリーズファンの関心は早くも第5作にも寄せられているところだ。
米Colliderのインタビューにて、『ジョン・ウィック』シリーズの今後の未来について語ったのは、第1作から第4作に至るまで監督を務めてきたチャド・スタエルスキ。「いまではこのシリーズを継続することは、スタジオ側の意向なんです」と説明しており、あくまでもスタエルスキ監督が続編製作の決定権を持っているわけではないと主張している。
2014年に公開された第1作『ジョン・ウィック』は、そもそもシリーズ化を念頭に置いて製作されたものではないといい、スタエルスキ監督は「作ろうとしたのは、僕たちが観たいと思う楽しくて小規模なアクションムービーだったんです」とコメント。もっとも、監督の予想を上回るほどの反響を呼び、シリーズ化されることになったのである。
「9年後の今、この映画は僕たちの人生を変えました。キアヌや僕の人生を変えて、他の多くの人々の人生も変えたんです。それにまだ続きを観たいと願っている人々がいるんです」と、スタエルスキ監督は喜びと感謝の声もあげている。「僕は最も幸運な男です。ファンがもっと観たいと言ってくれていることと、僕たちがもっと作りたいと思っていることが、その証ですよ」。
スタジオに決定権があるとしながらも、スタエルスキ監督もまた続編製作に前向きなようだ。「1年後には間違いなく、“そろそろ、『(ジョン・)ウィック』を作りましょうか”と言い出すでしょう」としながら、これまでのように日本滞在時に構想が練られる可能性を示唆している。
「すべての『(ジョン・)ウィック』映画は、キアヌ(・リーブス)とプレスツアー中に帝国ホテルで書かれるか、少なくともそこで構想が練られてきました。山崎や響を何杯か飲むところから始まって、気がついたら、“こんなことができるなんて知らなかった”みたいなことになるんです。こうして脚本を書き始めていくんですよ。」
こうなると、キアヌとスタエルスキ監督は、『ジョン・ウィック4』のプロモーションのために来日する必要がありそうだ。もちろん、ファンもそう望んでいるに違いない。なお、スタエルスキ監督は「全員が倒れるか、歩けなくなるか、もう監督できなくなるまで続けたい」と、『ジョン・ウィック』シリーズを人生の果てまで製作しつづけることを予告している。これもまた、ファンが全力で応援してくれるだろう。
映画『John Wick: Chapter 4 (原題)』は2023年3月24日に米国公開予定。日本公開日は未定。
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Source:Collider