『ジョン・ウィック:コンセクエンス』大阪シーン、キアヌ・リーブスと監督の趣味による「日本のファンのための小ネタ」が隠れている

ついに日本公開を迎えた『ジョン・ウィック:コンセクエンス』は、キアヌ・リーブスやチャド・スタエルスキ監督の日本趣味が随所に見られる超大作。舞台のひとつとなる大阪のシーンでは、キアヌ・リーブスとスタエルスキ監督の好みによって生まれた、ほぼ日本のファンしか気付かないような部分がある。
『ジョン・ウィック:コンセクエンス』の内容に触れています。

主席連合の刺客によって大阪コンチネンタル・ホテルを追われたジョン・ウィックは、旧友シマヅ(真田広之)の計らいに従って梅田駅へと逃げ込む。ジョン・ウィックが地下鉄に乗るのだが、その駅や車内で見える広告に注目だ。『祝』という架空のウイスキーや、暖簾に「ラーメン」と書かれた広告が紛れている。
日本のウイスキーとラーメンといえば、キアヌ・リーブスや監督の大好物。キアヌが来日する度、お忍びで“おひとり様”ラーメンを楽しむ姿はネットでも度々話題になっている。また、キアヌと監督は帝国ホテルのバーでサントリーの高級ウイスキー『響』『山崎』を嗜みながら映画を振り返り、次回作の構想を練るのがお決まりになっているのだ(残念ながら『コンセクエンス』ジャパンツアー中は俳優ストライキが行われていたため、キアヌと監督は日本で会えなかった)。
劇中の梅田駅に掲示されている広告は、やはりキアヌや監督の趣味によるものなのか?監督の来日時にTHE RIVERが尋ねてみると、「日本のウイスキーとラーメンは、僕とキアヌの大好物だからです」と認めた。さらに監督によれば、敬愛するバスター・キートンのネタも仕込んであるということだ。
『ジョン・ウィック:コンセクエンス』大阪パートでは、監督が“広之さん”と呼んで尊敬する真田広之に、監督が俳優デビューに導いたリナ・サワヤマをはじめとする日本人キャストも多数活躍。さらに、ドニー・イェンの演じたケインは『座頭市』がモチーフだといい、監督の日本愛があちこちで光る。背景に映るだけの広告デザインにも、監督の日本通らしさが表現されたというわけだ。押忍!
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